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先日、弊社OBよりメールが届きました。
間もなく、築9年目を迎えようとしているお宅です。
メールには、こんな写真が添えられています。
2階キッチンに設けられた横滑り窓の複層ガラス内側に結露が発生しています。
いわゆる、複層ガラスの内部結露です。
以下、AGCの『ガラスの豆知識~適材適所』より一部を抜粋して転載します。
内部結露は複層ガラス(ペアガラス)の空気層内に結露が生じてしまう不具合です。
ガラスの内側なので拭いてもとれず、透視性が損なわれるばかりでなく、Low‐E複層ガラスではその金属膜にも悪影響を与え、断熱性能も低下します。
内部結露はガラスの室内側に発生する結露と同じく、寒冷期に気付きます。
これは空気層(中空層)内に含むことのできる水蒸気量が増加して水滴(くもり)として現れるからです。
内部結露は日中に温度が上がるといったん消え、ガラスが露点温度(*)以下に冷えるとまた現れてきます。
今回の場合は冷房で内側ガラスが冷やされ、結露が発生したと思われます。
もちろんLow-E複層ガラスですから、金属膜にも悪影響を与えるはず。
すぐに交換の手続きを取らなければなりません。
まずは保証内容を確認しました。
当時は、L社の樹脂アルミ複合サッシを採用していました。
『複層ガラスの品質保証について』と書かれた文面には、こう書いてあります。
本書は、ここに記載の保証期間、保証内容の範囲において無料修理を行うことをお約束するものです。
■対象商品 弊社ブランドで販売している一般住宅サッシ、ドアに組み込まれた
当社製複層ガラス(トリプルガラスを含む)
■保証期間 製造日より10年間
ただし、天窓に組み込まれた複層ガラス等は製造日より6年間
■保証内容 取扱説明書・本体ラベル又はその他の注意事項に基づく適正なご使用状態で
保証期間内に複層ガラスの中空層に結露を生じた場合には
代替品(不具合が生じた当社製複層ガラスが仕様変更・販売終了している場合には同等商品または近似商品)
を無償で提供します。
このあと、免責事項として17項目ほど記載がありますが、割愛させていただきます。
問題なさそうですね。
無償修理の対象になりそうです。
私自身が手掛けた物件で、複層ガラスに内部結露が発生したのは初めての経験です。
何回か、見たことはありますが・・・。
その原因については、AGCの『ガラスの豆知識~適材適所』に詳しく書かれているので、ご興味のある方はご確認ください。https://www.asahiglassplaza.net/knowledge/rg_knowledge/vol20/
かなり丁寧にわかりやすく書かれています。
でも、保証期間内で良かったですよ・・・。
複層ガラスを交換する事になりますが、結構な金額になると思います。
内側からガラスを交換できるサッシだったので、この点も救われた思いです。
外からしか交換できないサッシであれば、足場が必要になります。
このサッシ、発売当初は外押縁タイプしか無かったんです。
その後、内押縁タイプが追加発売されたので弊社も内押縁タイプを採用しました。
でも外押縁タイプの方がカッコイイんですよね・・・。
こうしたアクシデントは、そうそう起こるものでもありません。
でも起こる可能性がゼロという訳でもありません。
万が一起こった時に、より被害が少ないと思われる選択をすべきだと思うんですよね。
だって今回のケースだって、発生があと1年ちょっと遅れていれば、自己負担だったんです。
そしてガラスの交換が外からしか出来ないタイプであれば、足場を架けることになります。
これって、かなりの負担になりますよね。
メンテナンスを意識した商品提案って、とても重要だと思います。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。