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中野区上鷺宮2丁目で工事中の『FPの家 O邸』の話です。
先日、外壁の透湿防水シート施工を行いました。
まだ仮留めの段階です。
後日、スティンガーキャップによるめ本締めを行う予定です。
いまさら透湿防水シートについての説明は必要ないと思います。
よって説明は省かせていただきます。
今回書きたいのは、去る2016年に改訂された『透湿防水シートのJIS規格 JIS A6111:2016』の事です。
主な変更点は以下の3つです。
①屋根用透湿防水シート(ルーフィング)のJIS規格を新設
これまで透湿ルーフィングのJIS規格は存在しませんでした。
透湿防水シートと同様にの試験項目に加え、釘穴止水性試験が追加されています。
②耐久性試験項目として30年相当・50年相当を追加
これまでの耐久試験項目は10年相当まででした。
更なる長期耐久性が求められるようになり30年相当・50年相当の試験項目が追加されました。
③防蟻防腐材に関する注意喚起文章を追加
同企画解説において防蟻防腐剤が注入された胴縁を使用する場合、界面活性剤が溶け出し、透湿防水シートに影響を与えるという内容と注意喚起事項が追記されました。
①②については、割愛させていただきます。
③がとっても重要だと思うんです。
透湿防水シートの仕組みは、とてもシンプルです。
水蒸気よりも大きく、雨滴よりも小さい無数の穴をつくることで、雨は通さないけど水蒸気は通すシートを実現させました。
でも界面活性剤が、この仕組みを台無しにしてしまいます。
これまでも構造躯体への防蟻防腐処理の際に透湿防水シートへ薬剤が付着するとシートの防水性能が低下するリスクがある為、薬剤が十分に乾燥してから透湿防水シートを施工するよう注意喚起が行われていました。
長期優良住宅の普及とともに、通気胴縁にも防蟻防腐処理されるケースや防腐注入胴縁を採用するケースが増えています。
これ自体は良いことだと思うんです。
でも問題は、外装工事が完了する迄の間に胴縁が濡れてしまう事です。
防蟻防腐剤に含まれている界面活性剤が溶け出し、透湿防水シートの防水性能を低下させてしまう。
こうした事例が散見されるようになったんです。
対策として、『胴縁を濡らさないよう外装工事を速やかに終わらせる事』が挙げられていましたが実現は難しいと思われます。
やはり界面活性剤に強い製品をつくるのが一番だと思うんです。
弊社の採用している『ウートップ® ハイムシールド』は、防水性能や物理的なシート強度を大幅に強化した透湿防水シートです。
また、近年問題となっている透湿防水シートの劣化問題に関しても公的試験機関でのテスト実施し、界面活性剤による劣化実質ゼロを確認しています。
上記の試験結果を見れば、一目瞭然でしょ!
界面活性剤による防水性の低下って、身近なモノを使って簡単に見る事も出来ます。
用意するのは、ファブリーズと新聞紙だけ!
ファブリーズには界面活性剤が入っているんです。
確認方法も簡単です。
広げた新聞紙の上に、透湿防水シート載せます。
透湿防水シートに、ファブリーズをシュッとひと吹きします。
この時、新聞紙には水滴が掛からないようにしてください。
しばらく放置して、透湿防水シートをどかします。
新聞紙が濡れていれば、界面活性剤の影響で防水性が低下している証です。
某透湿防水シートで試してみると、結構濡れていました。
でもハイムシールドは濡れていませんでした。
自分の目で確かめてみると、前者は怖くて使えません・・・。
しかも、ハイムシールドは80年相当の耐久試験にも合格しているんです!
つまり安心して使える透湿防水シートな訳。
ちなみに一般的な透湿防水シートは、8週間天日に晒されると本来の防水性を発揮できなくなるそうです。
でもハイムシールトは、16週間天日に晒されても大丈夫!
この違いも大きいですよね・・・。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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