練馬区貫井4丁目のFPの家 I邸のC値は0.2㎠/㎡でした。

 

 

 

 

 

 

08月05日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋の天気は晴れ

今日も猛暑日でした。

だいぶ身体が暑さに慣れてきたようですが、やはり作業をすると我慢できません💦💦💦

そんな中、練馬区貫井4丁目の『FPの家 I邸』では気密測定が行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

気密測定には

建物内に外気を吸い込む加圧式

建物内の空気を吐き出す減圧式

の2つがありますが、弊社ではもっぱら後者を採用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

送風機を小窓に設置。

ここから室内空気を強制的に排出します。

排出すれば、建物内の空気は薄くなるでしょ

薄くなれば、当然気圧は下がります。

でも建物の気密性能が悪ければ、気圧は下がりません。

そこら中にある隙間から外気が侵入しますから・・・。

つまり建物の気密性能が高いと、建物内外の気圧差が大きくなる訳です。

その気圧差を測定し、建物の隙間の合計を計測するのが気密測定です。

ここで補足したい事があります。

気密性能とは、あって欲しくない隙間の総面積を測ります。

だから、あっても問題ない隙間は事前に塞がなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、第3種換気システムの排気口です。

本来であれば、換気システムの排気口を塞げばいいんです。

でも足場が無いので、塞ぐことができません。

そこで、全ての排気口に目張りを行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

自然給気口の蓋も閉めておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

おっといけない

換気風量コントローラーのインジケーターが青く点灯しています。

換気システムの電源が入ったままでした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

天井点検口を開け

 

 

 

 

 

 

 

 

本体のスイッチをOFFにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

コントローラーの青いインジケーターが消えたでしょ

これでOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

お風呂の排水口

 

 

 

 

 

 

 

 

そして排水栓

 

 

 

 

 

 

 

 

洋便器

 

 

 

 

 

 

 

 

洗面化粧台の排水口

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンの排水口

などにはトラップがついているので、水が張られている事を確認します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンジフードの排気ダクト

 

 

 

 

 

 

 

 

連動給気シャッターに関しては、目張りを行いませんでした。

どちらにも電動シャッターが付いていますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

本来であれば、TV配線用のCD管およびLAN配管の取り入れ口には目張りをすべきかもしれません。

でも弊社では、目張りを行いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

同様にエアコンのドレンホースも塞ぎませんでした。

あくまでも、使っている状態の隙間を計測すべきだと思うからです。

準備完了です。

全ての窓&玄関ドアを閉じて、測定を開始しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、I様にも立ち会って戴きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

気密測定技能者から、気密測定に関するレクチャーを受けているI様。

 

 

 

 

 

 

 

 

送風機を据え付けた窓に張られて気密シートを手で触るI様の奥様。

始めはダラーンとしているんです。

でも送風機が動き出すと、シートが内側に孕んできます。

室内の気圧が下がるので、シートに圧力が掛かるからです。

このタイミングでシートを指で弾くと、かなり孕んでいるのを確認できます。

また測定器を見ると、差圧が大きくなっている事を確認できます。

試しに掃き出し窓を10㎝程度開けてみました。

途端にシートは張りをなくし、差圧もゼロになってしまいます。

再度窓を閉じると、シートはパンパンに張り、差圧も元に戻りました。

「こんなに圧が掛かっているんですね。」とご主人。

「建物の気密性が低ければ、窓を開けても変わりません。」と気密測定技能者。

毎度お馴染みの風景なんですが・・・。

この後、3回測定を行いました。

それぞれの概要を挙げておきます。

木造軸組工法2階建て

実質延床面積 S=126.71㎡(延床面積:111.79㎡)

気積:307.08㎥

付加断熱なしの充填断熱&床断熱の建物です。

続いて測定結果です。

1回目

①総相当隙間面積 αA=32㎠

②隙間特性値 n=1.47

③9.8Pa時の通気量 Q9.8=46.9㎡/h

④50Pa時の確定風量 ACH=143㎥

2回目

①総相当隙間面積 αA=31㎠

②隙間特性値 n=1.40

③9.8Pa時の通気量 Q9.8=46.0㎡/h

④50Pa時の確定風量 ACH=148㎥

3回目

①総相当隙間面積 αA=30㎠

②隙間特性値 n=1.46

③9.8Pa時の通気量 Q9.8=45.4㎡/h

④50Pa時の確定風量 ACH=139㎥

風があったせいか、測定値にムラがあるような気がしました。

3回の測定値をまとめると、次のようになりました。

①総相当隙間面積 αA=31㎠

②隙間特性値 n=1.43

③9.8Pa時の通気量 Q9.8=46.1㎡/h

④50Pa時の確定風量 ACH=143㎥

実質延床面積は126.71㎡ですから、C値は0.24≒0.2㎠/㎡になります。

ちなみにACHは、0.46回/hです。

掃き出し窓が多いお宅なので、少し心配していました。

でも、満足いく結果だと思います。

ホッとしました。

最近の建物って、断熱性能がかなり上がってきましたよね。

でもC値がイマイチという建物も多いんです。

第1種換気システムを採用している建物であれば、最低1.0㎠/㎡。

第3種換気システムを採用している建物であれば、最低0.6㎠/㎡を目指して欲しいと思います。

これ、あくまでも私見ですが・・・。

せっかく断熱性能が高くても、隙間が多いと、そこから熱が出入りします。

高価な換気システムを採用しても、隙間換気で本来の性能を発揮できない事もあるんです。

壁内結露を防ぐためにも、本当の省エネ・健康住宅を実現するためにも、隙間を小さくする事って重要です。

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posted by  Asset Red

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

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