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豊島区高松2丁目で建築中の『FPの家 H邸』の写真です。
樹脂サッシとFPウレタン断熱パネルの隙間に、発泡ウレタンを充填しています。
充填する前は、こんな感じでした。
えっ!窓とパネルの隙間って何?
なぜ隙間があるの?
という方もいると思います。
まずは、この写真をご覧ください。
アルミと樹脂の複合サッシのカットモデルの写真です。
躯体とFPパネルは同じと考えてください。
また複合サッシと樹脂サッシも、素材の違いこそあれ基本的な構造は隊さりません。
躯体とサッシを繋ぐのは、写真中にある『サッシのフィン』です。
ここにビスを挿し、躯体に留め付けます。
モデルではサッシと躯体の間に隙間はありません。
でも実際には、10mm程度の隙間が存在します。
例えば6.0尺の柱間に引違いサッシを取り付ける場合は、こんな感じです。
柱間6.0尺=1,820mm
柱の小径を105mmとすると、柱の内法寸法(内-内寸法)は1,820mm-105mmで1,715mmになります。
一方、ここに納める引違いサッシのW寸法は1,690mm。
1,715mm-1,690mm=25mm。
左右で振り分けると12.5mmづつの隙間が出来ます。
室内側から、この隙間を見ると、こんな感じです。
写真中『フィンの裏側』とある所が隙間です。
ちなみにフィンの外側は、どうなっていると思いますか?
付加断熱を行っていれば、断熱材になります。
でも付加断熱を行っていなければ、透湿防水シート越しに通気層になるんです。
通気層って、外気が通る所です。
当然フィンの温度は外気温度に近くなります。
冬であれば、冷たくなるんです。
室内の温かく湿度の高い空気が触れれば、結露する事になります。
だからこそ、この隙間をどう処理するかが問題なんです。
ちなみに国交省が配布した『住宅省エネルギー技術テキスト』には、こんなイラストが掲載されていました。
そして図中には、ハッキリとこんなコメントが書かれています。
『隙間には断熱材の端材を詰めたり、現場発泡断熱材等で塞ぐ』
つまり断熱材を隙間なく充填し、防湿フィルムを張らなければ、壁内結露を防ぐ事は出来ないんです。
弊社は、ここに現場発泡ウレタンを充填しています。
そして、その上に気密テープを貼ります。
先述のテキスト通りの施工でしょ?
図にすると、こんな感じです。
ちなみにアルミと樹脂の複合サッシの図になっていますが、弊社では樹脂サッシしか使いません。
図中の赤い部分が、発泡ウレタンを十手何する場所です。
また紫の部分には、VKPテープを貼っています。
そして青い線が気密テープとなります。
ちなみに窓枠と躯体の隙間にも、発泡ウレタンを充填します。
これが弊社の標準的な『窓周りの気密施工』となります。
ちなみにウルト社の弾性ウレタンフォーム
『ピュアロジックフレックス』を使います。
一般的な発泡ウレタンは、硬化すると固くなります。
建物に動きがあると、ひび割れる心配があるんですよね・・・。
でも、弾性ウレタンであれば、一般的な発泡ウレタンの3倍の追従性があるので安心です。
建物の動きや乾燥収縮に追従して、長期に渡る断熱性能を確保してくれます。
ちなみに弊社では、発泡ウレタンに気密性は期待していません。
あくまでも断熱補強として、充填します。
気密性を担保してくれるのは、その上に貼る気密テープだと思っています。
空気にテープは貼れないでしょ?
でもウレタンがあれば、表面を平らにしてテープを貼ることが可能です。
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