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08月19日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れ。
しかも猛暑日💦💦💦
蒸し暑くて堪りません・・・。
そんな中、中野区上鷺宮2丁目で工事中の『FPの家 O邸』では、電気配線を行っています。
全ての窓を閉め、1台のスポットクーラー全開状態!
これが、意外と涼しいんですよね・・・。
電気屋さんにも好評です。
弊社では、外壁断熱材の内側に配線野縁を組んで電線を通すスペースを確保しています。
コンセントBOXの厚さに合わせて30mmが標準的ですが、場合によっては40mmなんて事もあります。
気密&断熱的に言えば、断熱層に穴を明けたり切り込みを入れるのは避けたいんです。
でも配線スペースが無ければ、FPウレタン断熱パネルを切り欠いて電線を入れなければなりません。
そして電線を通した後に発泡ウレタンを充填。
平らに切削して、気密テープを貼る事になります。
意外と手間が掛るんです。
写真は、真壁和室の壁にCD管を埋めるためにFPパネルを掘っている様子です。
オレンジ色のCD管が見えるでしょ?
この後、こんな感じに発泡ウレタンを充填します。
FPパネルも発泡ウレタンも、同じ硬質ウレタンです。
でも断熱性能は、違うんですよね・・・。
前者の熱伝導率は0.019W/㎡・K、後者は0.034W/㎡・K。
しかもCD管の入っている分、断熱材の厚さは薄くなります。
最後に気密テープを貼って隙間を無くしていますが、隙間ゼロという訳にはいきません。
この写真の場合は真壁なので仕方ありませんが、大壁であれば配線スペースを設けた方が間違いないと思います。
電線をウレタンの中に埋める事自体、心配がない訳でもないんです。
ある電気部品メーカーは、こんな事を言っています。
電線・ケーブルの耐用年数は、敷設方法によって大きく左右します。
そもそも電線・ケーブルが正常な状況で使用された場合の耐用年数は、屋内敷設では20年~30年。
屋外敷設では15年~20年という見解が一般的です。
また、電線・ケーブルの許容温度は『耐熱』という表示がない限り60℃になっています。
これにウレタンを吹きつければ、VVFからの放熱が悪くなり気中配線の場合に比べて許容電流は低下します。
(一般的には気中配線の場合の50%~60%程度になるようです。)
例えば2×1.6mmを使用する場合、本来は許容電流18Aの所を10Aに抑えて設計しなければなりません。
この様な対策を取らなければ、VVFは許容温度の60℃を超えてしまい劣化・発火するかもしれないんです。
ちなみに四国では、発泡ウレタンが屋内配線のケーブルの熱で燃え、大型倉庫が全焼したケースもあるようです。
原因は排気ファン用ケーブルサイズの設計ミスであり、裁判では、被告の電気工事会社が全面敗訴しています。
あっ、弊社は大丈夫ですよ!
埋設配線の場合には、ちゃんと許容電流の低下を見越していますから・・・。
それでも、埋設配管は避けたいんですよね。
だって、施工が面倒でしょ!
配線更新の時にも、かなり手間が掛ります。
念のために書いておきます。
せっかく配線スペースを設けても、FPパネルに穴を明けなければならない場合はあります。
外壁に防水コンセントや照明器具を取り付ける場合です。
写真のように、FPパネルと透湿防水シートを電線が貫通することになります。
こんな時には配線周りに発泡ウレタンを充填し、気密テープを貼ります。
当然、外壁側も防水処理が必要です。
高断熱・高気密住宅って、電気配線も手間が掛るんです。
電気配線と同時に、換気・空調工事も行いました。
天井に収まった日本住環境㈱の『ルフロ400』です。
第3種ダクト式セントラル換気システムに該当します。
勾配天井上部に熱溜まりが出来ないように、妻壁にはブースターファンを設置しました。
これで、天井付近に溜まった熱気を循環させます。
帯状の空気を遠くまで真っすぐに運んでくれるスグレモノです。
直流モーターなので、消費電力が少ないのも魅力的なんですよね・・・。
すぐ下には、電源装置を設置しました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。