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弊社OB宅の話です。
また一軒、コロニアルNEOを葺き替えました。
築15年を迎え、外部塗装を行うことになったので一緒に屋根も葺き替えたんです。
コロニアルNEO(ネオ)はアスベスト規制直後に販売された屋根材です。
2001年4月から販売されています。
従来のアスベスト含有コロニアルと比べて経年劣化の進行が早いのが特徴です。
だから築10年から15年で、屋根に欠けもしくはひび割れが目立ち始めます。
また目立たない場合でも、高圧洗浄を行うとバリバリに割れてしまいます。
その時点で、屋根の葺き替えもしくはカバー工法による重ね葺きが必要になる訳です。
カバー工法とは、既存屋根の上に防水シートを貼りその上に軽い屋根を重ね葺きする工法です。
既存屋根がそのまま残るので、ゴミが少なくなるのが特長です。
アスベストを含んだ屋根材だと、処分費が非常に高くなります。
でも捨てなければ、関係ないでしょ?
でも弊社では、採用しません。
いくら軽い屋根とは言え、従来の屋根の上に重ねれば屋根は重くなります。
事前に重たい屋根として耐力壁長を決定していれば良いのですが、そんな筈ないでしょ?
傷んだ屋根の下も問題だと思います。
野地板が傷んでなければ良いんですけど・・・。
健全な状態であれば、野地板って地震の時にちゃんと役に立っているんです。
でも健全でなければ、役に立ちません。
だからこそ、傷んだ野地板は交換したいですよね。
でも交換する為には、屋根を剥がさなければなりません。
そもそも、屋根があったら野地板の傷みもわかりません・・・。
これが採用しない理由です。
葺き替える前のコロニアルNEOの写真です。
新築当時は緑色の屋根でしたが、今となっては見る影もありません。
でも特に問題無さそうでしょ?
でもよく見ると、結構反って浮き上がっています。
上に載ると、バキバキと割れてしまう事もあります。
高圧洗浄を行えば、間違いなく割れてしまいます。
これを剥がし、処分場に運びます。
アスベストを含んでいない証明をする必要がありますが、裏面に『アスベストを含んでいません』と書かれているので問題ありません。
剥がしたら、下葺き材を張り替えます。
そして屋根材を葺きます。
今回は、アスファルトシングルにしました。
もちろん、野地板は健全でした。
下地に問題ない事を確認することが出来て良かったと思います。
アスファルトシングルは、コロニアルよりも軽いんです。
上表によれば、アスファルトシングルの重量は約12kg/㎡。
一方、コロニアルの重量は約20kg/㎡です。
ちなみにコロニアルの上に金属屋根を重ね葺きすると、20kg/㎡+7kg/㎡=27kg/㎡になります。
屋根って重いと重心が上にいき、不安定なんです。
アスファルトシングルの軽さが光るでしょ?
最後にアスファルトシングルの構造を挙げておきます。
アスファルトの他にも、色々な素材が使われています。
それを何層も重ねて、様々な特徴を産み出しているようです。
足場を撤去すれば、外部塗装工事完了です。
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