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08月21日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇り。
厚い雲の向こうに、時折お日様が顔を出しています。
蒸し暑くて堪りません💦💦💦
でも、猛暑日ではないんですよね・・・。
今日から新しい現場が始まりました。
建設地は練馬区谷原5丁目。
『FPの家 K邸』です。
まずは、遣り方を行いました。
ちなみに”遣り方”というのは、仮設工事の一種です。
目的を遂げたら解体されてしまいます。
建物が完成する前に無くなってしまう工作物。
見えなくなるのではなく、撤去しちゃうんです。
そう考えると、なんだか切ないです・・・。
その目的は、建物の位置を正確に出す事。
チョークライン等を用いて地面に線や点を書く事は可能です。
でも、すぐに消えちゃうでしょ?
だから建物周りに木杭と貫板を使って囲いを作ります。
そして、貫板に建物の要所要所の位置を書き込んでおく訳です。
以降の基礎工事は全て、この貫板に書き込まれた『墨』を目安にして進められます。
その為、いずれは解体・撤去する『遣り方』であっても、正確さが求められます。
いい加減につくる訳には、いかないんです。
敷地に水貫と木杭を配っている様子を撮ってみました。
建物の周りに、600mm程度の作業スペースが確保できるように遣り方を組みます。
木杭を出隅部分に打ち込み、水貫をビスで打ち付けます。
なお、木杭の間隔は1.8m以内とします。
また、水貫の継ぎ手は重ねを取るようにします。
なお、水貫きは水平に取り付けなければなりません。
水平でなければ、高さの基準にならないでしょ?
今回は、設計GL+600mmの高さに取り付けました。
敷地中央に据え付けられた回転レーザーレベルです。
上部の窓から360°発せられるレーザー光線は、常に水平なんです。
付属の受光器を使えば、同じ高さに墨をつけることが出来る訳です。
受光器です。
よく見ると、下向きの▼マークが表示されてるでしょ?
受光器を下に下げろという指示なんです。
▲マークが出れば、上に上げます。
この間、ピッピッピッという音が連続しています。
-の表示が出て、ピーという音がしたら、受光器の高さがレーザー光線と同じ高さになった合図です。
受光器を木杭に当て、水貫の高さを書き込みます。
全ての木杭に書き込んだら、墨に水貫の天端を合わせて留めていきます。
木杭と水貫の施工が終わりました。
これで全ての水貫の天端が同じレベルになった訳です。
四隅には、補強のために筋違を入れます。
今度は、水貫に基礎の墨を入れていきます。
四方の水貫に墨を入れますが、ここで重要なのが縦軸と横軸が直角に交わっている事なんです。
直角じゃなければ、基礎が平行四辺形になってしまいます。
ここで役立つのが写真の『カネピタ』です。
先端に丸環のついた2本の金属製のテープは、常に同じ長さ出るようになっています。
カネピタを使い以下のようにすれば、縦軸と横軸が直角に交わるようになるから不思議ですよね・・・。
①相対する水貫に釘を打ち、ここにカネピタの丸環を引っ掛けます。
②カネピタのテープを出しながら、直行する水杭にカネピタ先端を近づけます。
見にくいと思いますが、②の作業を行っている様子です。
③カネピタ先端に刻まれた線を水貫に付け、そこに墨を入れます。
見にくいと思いますが、③の作業を行っている様子です。
①の丸環はそのまま、②③の作業を相対する水貫に行います。
ここからは、図を利用して説明したいと思います。
上図の基準点1・2が丸環を引っ掛けた所です。
そしてカネピタを当てた点が、カネピタ1・2となります。
基準点1・2を底辺に、カネピタ1・2を頂点とした三角形が2つ出来たでしょ?
カネピタのテープは2本とも同じ長さで出てきます。
だから、それぞれの三角形の斜辺の長さは同じです。
つまり二等辺三角形になっている訳です。
カネピタ1とカネピタ2を結んだ線は、底辺に直角に交わります。
だから、この縦軸と横軸は直角に交わっている訳です。
縦横ともに、基準となる点がわかれば後は簡単です。
この線を基準にして、建物の寸法を水貫に書き込んでいけばいいんです。
現場では、まず四隅の位置を水貫に書き込みました。
そして4本の水糸を掛けて、建物の位置を示す四角形を作りました。
長方形になっていれば、対角線の長さは両方とも同じはずでしょ?
実際に巻尺を使って、対角長さを測ってみました。
そして別の対角長さと比較しました。
問題ありません。
双方の対角長さは、1mm以内に収まっていました。
四隅の位置が決まれば、後は細かい墨を入れるだけ!
縦軸・横軸ともに、基礎の立ち上がり位置を水貫に書きました。
写真のように書き込んでいます。
これ、基礎の中心線なんです。
これにて、遣り方終了です。
引き続き、根切り・鋤取り作業に入ります。
水貫に水糸を張り、下げ振りを降ろして地面にマークしたら、チョークラインを引いていきます。
チョークラインに合わせて、ユンボで掘削をします。
掘削深さは、水糸からの距離で決めます。
回転レーザーレベルを使う事もあります。
今回は現況GLに比べて設計GLが高いので、予想外に残土が出そうです。
残念ながら、敷地内に残土を仮置きするスペースはありません。
近くの処分場に持ち込むしか無いんです・・・。
明日には鋤取りが終わる予定です。
そのまま砕石地行を行って、捨てコン打設の準備を行います。
posted by Asset Red
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