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豊島区高松2丁目の『FPの家 H邸』の話です。
2階床合板の上に黒いゴムを敷き込みました。
この黒いゴム、何だと思いますか?
1枚のサイズは910mm×455mm×6mm。
3mmのフェルトと3mmの合成ゴムを貼り合わせた複合材です。
コレ、制振ゴムと言います。
制振といっても、地震に効く制振ではありません。
上階の振動を制して、下階へ音が伝わるのを防いでくれるゴム!
いわゆる防音材です。
ゴムって重いでしょ?
重たい材料って、伝播音や振動音に対して有効なんです。
しかもフェルトが裏打ちされています。
フェルトは軟らかいでしょ?
ゴムだって、軟らかい部類に入るかもしれません。
軟らかい材料も、振動音に対して有効です。
上表を見ても、その効果は一目瞭然です。
軽量衝撃音であれば、その有無で20dbも変わります。
10db違えば、音の大きさが半分になります。
20db違えば、さらに半分!
1/4になるんです。
と言っても、ピンと来ませんね?
例えば大きな咳やプリンターの動作音は、大体80db位です。
これが20db低下するって事は、60dbになるって事でしょ!
60dbと言えば、普通の話声やハサミで紙を切る音なんです。
ちなみに50dbだと、小さな声や木々のざわめき、小川のせせらぎになります。
なんとなく、イメージできたでしょうか?
高断熱・高気密住宅って、外の音があまり聞こえません。
断熱材が音を吸収するし、隙間が少ないから音が漏れないんです。
そう、外の騒音が気にならない!
これもメリットのひとつだと思います。
だから建物内は、普通の住宅よりも静かになります。
でも静かな分、建物内の音(階上音や隣室の音)が気になったりします。
これ、言ってみればデメリットかもしれません。
だからこそ、制振ゴムの採用って重要だと思います。
ゴムを敷くことで、歩行感も軟らかくなります。
その分、足腰に掛かる負担が軽くなります。
転倒時の衝撃だって、少なくなります。
良い事ずくめでしょ?
でも、施工は大変なんです。
正確に言えば、搬入が大変!!
2階や3階に運び揚げなくてはなりませんから・・・。
ちなみに、1坪当たり19kg!
今回の場合であれば、2・3階で29坪分を使います。
19kg×29坪=551kg!!
これを上階に揚げ、水平移動しなければなりません。
大変でしょ💦💦💦
当然、手間賃も掛かります。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。