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今日は水曜日につき、アセットフォーはお休みです。
でも訳あって出勤しています。
今回は私の趣味にまつわる『他愛ない話』を書こうと思います。
どうか、お付き合いください。
先日の拙ブログで、ホワイトオークの話題が出ました。
ウイスキーの樽の話題も少しだけ出たでしょ?
せっかくなので、もう少しだけ膨らませてみようと思います。
ウイスキーの樽材としてよく用いられるのがオーク材です。
その中でも、最も有名なのがホワイトオークなんだとか。
重厚かつ強靭なホワイトオークの導管孔内には『チロース』と呼ばれる繊維構造があり、醸造樽として使っても液漏れすることがありません。
一方、適度な硬さで加工しやすいレッドオークは、ホワイトオークよりもやや成長が早いため、木目が粗く樽材にすると水漏れしてしまいます。
同じ樹種でも違う性格。
まるで人間の兄弟のようで、自然の面白さを感じます。
朝日ウッドテック㈱/樹種物語より、一部を抜粋して転載させていただきました。
なるほど、面白いですよね。
でも、この話はあくまでも素材の話です。
ホワイトオークを使えば、水の漏れない樽が出来る訳ではないんです。
木材の持つ加圧収縮(コンプレッションシュリンケージ)という性質が、鍵らしいですよ・・・。
木材を膨張できないように加圧して湿気を吸わせ再び乾かすと、元の含水率に戻った時には以前の寸法よりも小さくなっています。
これを加圧収縮と言います。
この現象を活かして木の桶はつくられているそうです。
水を入れていた桶の水を抜いて乾かすと、側板の間に隙間が出来ます。
桶は上に行くほど太くなってるでしょ?
そして桶の回りには、タガが巻いてあります。
ここで桶のタガを上に上げると隙間は小さくなります。
隙間は小さくなれば、また水を溜めることが出来るようになります。
これを繰り返すと、タガは次第に上に上がってます。
その分、側板は少しづつ痩せている訳ですが厚みは増えています。
その程度は放射方向と接線方向では違っていて、後者の方がやや大きくなっています。
こうして水の漏れない桶が完成する訳ですが、ウイスキー樽も同じだと思うんです。
タガが巻いてあるでしょ?
厳密に言えば木材の加工方法が異なるようですが、いずれにしても昔の人って凄いですよね。
水漏れの少ない樹種を見つけた人も凄いし、漏れない加工を考えた人も凄いと思います。
そのおかげで、おいしいウイスキーが吞めるんですよね・・・。
感謝、感謝・・・。
木材と人間って、切っても切れない関係だという事が、よくわかる話でしょ!
posted by Hoppy Red
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