べた基礎一体打ち工法をお勧めしたいんです。

 

 

 

 

 

練馬区谷原5丁目で工事中の『FPの家 K邸』の話です。

 

 

 

 

 

 

 

コンクリート打設から5日経過したので、型枠を外しました。

もちろん外した型枠は、すぐにトラックに積んで持ち帰ってもらいます。

そして、ついでに基礎回りの遣り方も撤去。

すぐ脇に、遣り方材が置いてあるでしょ

次の現場は、現在既存建物の解体中なんです。

解体工事が終わり次第、遣り方材も運ぶつもりです。

敷地内に資材を置くスペースはありません。

仮設トイレを置いたおかげで、駐車スペースに車を停めるのひと苦労💦💦💦

それでも、比較的条件の良い敷地だと思います。

車も停められない現場もありますから・・・。

建物周りに客土を入れ、整地もしました。

これにて基礎工事完了です。

 

今回は、べた基礎一体打ちを諦めました。

耐圧盤コンクリートと立ち上がりコンクリートを、2度に分けて打設したんです。

下図が今回の基礎のイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2度に分けて打設した為、立ち上がりと耐圧盤の繋ぎ目には小さな隙間が出来ています。

これがイヤで一体打ちを行う訳です。

もちろん一体打ちが出来れば、そうした方が良いと思います。

でも状況によっては、出来ない場合もあるんです・・・。

 

打ち継ぎ自体が構造的に問題があるという訳ではありません。

問題になるのは、耐蟻性・耐朽性の低下です。

打ち継ぎ部の隙間が、シロアリや雨水の侵入経路になる恐れを否定できないからです。

基礎内に水が入れば、湿度が高くなります。

床下にカビが生えるかもしれません・・・。

弊社では打ち継ぎ部をGL+50mmの高さにしているので、普通の雨であれば雨水は進入しません。

でも大雨であれば、入るかもしれません・・・。

シロアリはどうでしょうか

シロアリは地中を進みます。

打ち継ぎ部が地中にあれば、簡単に基礎内に侵入できるでしょ

しかも基礎内に日光は入りません。

シロアリって、風や日光で体表が乾くのを嫌がるんです。

つまり風の無い床下では、シロアリは快適に暮らせる訳です。

だから弊社では、基礎内の風通しを良くするようにしています。

具体的に言えば、キソパッキング工法を採用して全周換気を行っています。

そして打つ継ぎ部はGLより高い位置にあります。

だからシロアリは、地中から一旦地表に出なければならないんです。

基礎表面に左官仕上げを行わなければ、風も当たるし日光も当たるでしょ

これ、有効な対策なんです。

でも弊社では、基礎の外側に左官塗りを行います。

塗らないと、打ち継ぎ部が見えて美しくないからです。

結局、基礎と左官の間の隙間がシロアリの通り道になるかもしれないんです。

怖いでしょ

だから弊社では、打ち継ぎ部へのシロアリ侵入対策を行います。

防蟻パテを隙間に詰めるんです。

こうすれば、隙間から侵入する事は出来ません。

経年で収縮したり、効果が薄れるパテは使いません。

だから安心できます。

必要であれば、外側に防水処理を施す場合もあります。

もちろん、それなりに費用が必要です。

一体打ちをしていれば、必要ない施工かもしれませんね・・・。

だからこそ、もっと気軽に一体打ちが出来ればいいのにと思います。

でも小型車しか入れない現場は、色々と難しいんです。

とにかく台数が増えるでしょ

渋滞が多い地域では時間内に打設出来ない事もあります。待機場所に限りがありますから・・・。

しかも打設時間に制約が多いんですよね・・・。

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