気密性能(C値)と隙間からの漏気量の関係をご存じでしょうか?

 

 

 

 

 

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みです。

先日、知人のFBに気密性能(C値)と隙間からの漏気量の関係を示すデーターが投稿されていました。

当然C値が小さくなる程、隙間からの漏気量は減ります。

よって、漏気による熱損失も減る訳です。

でも、ある程度の気密性能に達すると漏気量はさほど下がらなくなります。

隙間を減らすって、意外と労力を使うんです。

当然、減らそうと思えば労力は増えます。

労力を掛ける割りに効果が上がらないラインがある訳です。

この表を見ると、C値0.5㎠/㎡当たりが、これに当たると思われます。

つまりC値を0.5㎠/㎡以下にしておけば、わざわざ大変な労力を掛けてまで隙間をそれ以上減らす事もないんじゃない

その分、別のところに労力を掛けても良いよね

というような主旨だったと思います。

仰る通りだと思います。

隙間を減らす事で、漏気による熱損失を減らし、換気システムが本来の効果を出せるようにするのが気密施工の本分です。

であるならば、C値を0.5㎠/㎡以下に抑えれば問題ないんですよね。

でも隙間を小さくしようとすれば、仮にC値目標を0.5㎠/㎡以下にしていても、それ以下になる事がよくあります。

そんな時には、大工さん達の事を誉めてあげることで、より遣り甲斐を持ってもらえると思います。

この点についても、書いてあったと思います。

ちなみに弊社のC値目標は0.3㎠/㎡以下にしています。

実は、これには理由があるんです。

建物のC値を継続して計測していると、少しずつ悪くなっていくのがわかります。

地震や風等の外力による影響もあるし、サッシのパッキン劣化等の経年劣化もあります。

後者であれば、サッシの建付調整やパッキン交換で改善する事もわかっています。

知り合い工務店の現場では、入居後10年でC値が1.0㎠/㎡も悪くなっていました。

建付調整&パッキン交換をしてみると、C値は0.7㎠/㎡ほど改善しています。

それでも0.3㎠/㎡ほど悪くなっている訳です。

東日本大震災の前後でC値を測定し、比較していた工務店もあります。

大きな地震を経てC値は、0.3~0.5㎠/㎡ほど悪くなっていたと記憶しています。

そこで弊社は、従来の発泡ウレタン+気密テープによる気密施工だけではなく、別の気密施工も導入しました。

建物の動きに追従する事で、隙間が発生しにくい施工法です。

それでも経年による隙間はゼロにはなりません。

そこでも0.5㎠/㎡に0.2㎠/㎡の安全をみて、0.3㎠/㎡を目標にしているんです。

さすがにC値が1.0㎠/㎡になると、漏気による不快ゾーンが大きくなると思うんですよね・・・。

すぐに修理という訳にもいかないでしょ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考までに、C値と漏気による熱損失を補うための年間冷暖房費の違いを挙げてみました。

ちなみに0.3㎠/㎡と1.0㎠/㎡を比較してみると、前者3,625円/後者11,475円となっています。

0.3㎠/㎡と0.5㎠/㎡だと、大差ありません。

でも0.3㎠/㎡と1.0㎠/㎡だと、結構違うでしょ

経年C値の推移をもっと調べていけば、色々な事がわかると思うんですよね・・・。

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posted by Hoppy Red

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