FPパネルやネダノン合板にホウ酸水を噴霧して、ひっくり返したり移動したり・・・。

 

 

 

 

 

 

練馬区谷原5丁目の『FPの家 K邸』の話です。

無事、木材劣化対策工事が終わりました。

2日掛かりの大工事

2日目は、とにかくFPパネルやネダノン合板をひっくり返したり移動したり・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

FPパネルを撮ってみました。

白い粉が付いているでしょ

 

 

 

 

 

 

 

 

土台や大引きにも、付いています。

これ、ホウ酸の結晶なんです。

ホウ酸って一定以上の濃度がないとシロアリや腐朽菌に効きません

ただ塗れば良い訳ではないんです。

その為、界面活性剤を混入して木材内部に浸透しやすくしたりします。

水溶液の温度を上げるのも、濃度を高める対策のひとつです。

昔、理科の実験にあったでしょ

砂糖を水に混ぜるより、お湯に混ぜた方が甘い砂糖水になった筈です。

お湯にホウ酸を溶かした方が、より高い濃度のホウ酸水溶液が出来るんです。

そして、これが冷えると結晶化します。

それが白い粉なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

現場に残された高濃度ホウ酸水溶液を撮ってみました。

最初は透明でしたが、冷えたため白く濁っています。

下の方には、ホウ酸の結晶が溜まっています。

これは、ホウ酸濃度の薄い箇所に上塗りする為に残してあるんです。

さっきも言ったように、ホウ酸って濃度が一定以上ないと効きません

だから薄い箇所には、重ね塗りが必要なんです。

ちなみに、この上澄み水を塗っただけだと一定以上の濃度になりません。

乾いてから、もう一度塗らないとダメなんです。

前回書いたようにホウ酸って良い防蟻・防腐剤です。

でも、ちゃんと施工しないと効かないのが欠点だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

雨に当たると流れてしまうのも欠点です。

だから、雨養生が必須です。

それでも、雨に濡れちゃう事もあります。

そのため現場には、こんなシールが貼られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

真ん中の丸内がオレンジ色になっているでしょ

 

 

 

 

 

 

 

 

ホウ酸チェッカーという試液を撮ってみました。

これを木部に噴霧すると、黄色い試液が付着します。

木部のホウ酸濃度が一定以上の濃度であれば、試液が反応して色が変わります。

丸内の色になっていれば合格という訳。

色が薄かったり、変わらなかったりすれば不合格となります。

ホウ酸水溶液を上塗りしなければなりません。

乾いたら、再度試液を噴霧して濃度を確認します。

これが、重要なんです。

床下も撮ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基礎貫通部に、何やら白いモノが詰めてあります。

 

 

 

 

 

 

 

これ、ボレイトフィラーと言います。

ホウ酸が混入された水性パテなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これをシロアリの侵入するかも知れない穴に充填すれば、長期に渡りシロアリの侵入を防いでくれる訳です。

ベタ基礎って、シロアリに強そうなイメージでしょ

でも意外と、侵入経路ってあるんです。

無対策だと、怖いですよ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

これにて木材劣化対策施工、完了です。

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