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今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
やはり、現場に出る事になりました。
現場担当の定休日が平日なんだから、仕方ないですよね・・・。
さて本題です。
今回は少しマニアックな事を書きたいと思います。
弊社の建物は比較的小規模なものが多く、間口に比べて奥行が長いのが特徴と言えるかもしれません。
また道路巾の小さい狭小地に建てられる事も多く、道路斜線や北側斜線・高度地区斜線の影響で母屋下がりも当たり前になっています。
これ、耐震等級3を標準とする弊社にとってはかなり厳しい環境なんです。
致命的といっても良いかも・・・。
当然、耐力壁が多く必要となります。
でも間口方向の耐力壁が足りません。
そこで筋違に耐力面材を加えた『高耐力壁』を多用する事になります。
耐力面材って大丈夫なのかな?
ふと、心配になる事があるんですよね。
という事で
(財)日本住宅・木材技術センター
から刊行された
地震に強い丈夫な家造り 構造用合板の手引き
という冊子から
合板耐力壁のメカニズムについて書かれたものを抜粋してみました。
合板耐力壁のメカニズムは、垂直に建てられた片持ちのI型梁と同じである。
すなわち、図7に示すように、外側の柱はフランジとして曲げの力に対して抵抗し、合板はウェブとして剪断力に対して抵抗する。
合板耐力壁の剛性・強度が高いのは、柱と横架材に合板を張りつけることによって、せいが大きく長さが短いI型梁となるからである。
合板耐力壁の変形は、図8に示すように
①合板自身の剪断変形
②合板を留めている釘接合部の変形による軸組全体の剪断変形
③柱の浮き沈みによる軸組全体の固定変形
④柱の引張・圧縮による軸組全体の曲げ変形
からなる。
この中では特に①~③が支配的で、それぞれ
合板の厚さと剪断弾性定数(G)
合板を留めている釘の接合強度(釘の太さと間隔)
柱と土台・胴差・桁・梁などの接合部の強度
によって決まるので、設計に際して特にこれらの3点に配慮する。
ここに書かれているように、設計時の配慮は必要でしょう。
でも現場管理も重要だと思うんです。
例えば図8に示された『耐力面材に設けられた開口』の扱いです。
図中にて「合板が剪断変形を生じる①」と特記されている部分となります。
剪断変形が発生するんだから、当然なんらかの補強が必要となる筈。
でも具体的な補強方法は記載されていません。
これが合板ではなく、他の面材であれば具体的に書かれているんです。
書いてないんだから、補強しなくていいんじゃないの?
なんて訳にもいかないでしょ。
開口寸法を150mm×150mm以下に制限し、開口部の回りには30mm×40mm程度の木材で補強を加える。
弊社ではこんな補強方法を採っていますが、他の現場では、どんな補強をしているんだろう?
気になるところです。
今度、ズバリ聞いてみようかな。
posted by Hoppy Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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