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豊島区の『FPの家 H邸』の話です。
ようやく透湿防水シートの上に、通気胴縁を留め付けました。
今回は通気胴縁の厚さについて書いてみようと思います。
一般的な通気胴縁の厚さは15~18mmとなっています。
でも弊社の通気胴縁は、厚さ30mm。
通気胴縁の厚さは、そのまま外壁通気層の大きさになります。
外壁通気層って、外からの熱や外壁から侵入した雨水を排出するための重要な層となります。
また壁の内外圧力差を大きくする事で、壁内に侵入した水蒸気を壁内に留まらないようにもしてくれます。
これって通気層を通る上昇気流のスピードに影響を受けるんだとか・・・。
上昇気流速度が速いほど内外圧力差も大きくなるので、排熱・排湿量も増える事になります。
逆に層厚が小さくなると、空気の流れは悪くなります。
空気って、意外と粘性が高いそうです。
だから、せめて18mmは欲しいと思います。
出隅部分には、30×90mmの部材を使っています。
かなりしっかりとした木材でしょ?
そうそう時々、こんな事を希望する方がいらっしゃいます。
「土台水切を付けないで欲しいんだけど・・・。」
土台水切とは、上写真の白い板金の事。
これがある事で、外壁を伝って落ちてきた雨水が基礎に伝わりません。
ちなみに瑕疵保険会社の設計基準をみると、上図のように書かれていました。
「雨水は土台にまわり込みやすく、土台の腐朽・劣化など不具合が生じることがあります。」
やっぱり、土台の腐朽・劣化はまずいですよね。
また『ねこ土台(基礎パッキング)』を採用する場合は、土台水切を通じて基礎内に外気を摂り入れます。
床断熱を提案する弊社の基本は基礎パッキング工法ですから、土台水切の省略はできません。
結果、お断りする事になります。
確かに、あまり恰好のよいモノではありません。
でも建物の耐久性に大きく影響を与える事ですから、仕方ないと思います。
posted by AssetRed
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