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弊社の標準施工をご紹介します。
1階床に充填されたFPウレタン断熱パネルを貫通する排水管を撮ってみました。
パイプとパネルの間に隙間が見えるでしょ?
残念ながら、隙間ゼロという訳にはいきません。
そこで弊社では、ここに発泡ウレタンを充填する事にしています。
こんな感じです。
この状態で、厚さ24mmのネダノン合板を重ねます。
ネダノン合板と排水管の回りにも、同様の隙間が出来てしまいます。
もちろん、ここにも発泡ウレタンを充填します。
FPパネル105mm+ネダノン合板24mm、合計129mm分の発泡ウレタンを充填した事になります。
これにて、配管周りの熱橋処理完了です。
でも、この上にはフローリングが張られるので、発泡ウレタンのモコモコを削らなければなりません。
こんな感じです。
この後、ここに気密処理を行います。
弊社では、日本住環境㈱のケルプを利用しています。
平らな部分とギザギザな部分が一体となった不思議なテープです。
写真のように平らな部分をパイプに貼り、ギザギザな部分を拡げながらネダノン合板に貼ります。
剥離紙が剥がしにくいものの、かなり施工性の良いテープだと思います。
隣の排水管の回りにも貼ってみましたが、両方で5分も掛からなかったと思います。
以前はイラストのような施工を行っていました。
図中の『気密テープ』施工をケルプに変えたのが、現在の施工です。
気密テープをパイプに沿って貼るのって、結構面倒なんです。
しかも、経年で剥がれたりします。
合理化をしつつ、長期に渡る気密性の確保を図れるんだから嬉しい限りですよね。
ちなみに世間では、発泡ウレタンを気密材のひとつと考えているようです。
でも弊社では、発泡ウレタンはあくまでも断熱補強材だと考えます。
断熱材内に無数ある泡が、現場発泡の場合には連続する事が多いので、気密材にはなりません。
発泡体は、それを作り上げる『気泡』の構造によって大きく2種類に分類されます。
それが『独立気泡と連続気泡』です。
上の図のように、独立気泡タイプの発泡体は気泡それぞれが樹脂の膜で閉じ込められており、中の空気は移動できません。
これに対して連続気泡タイプの発泡体は気泡同士が互いに繋がりあっており、中の空気が自由に移動できるんです。
現場発泡ウレタンは後者、FPパネルは前者に分類されます。
FPパネルであれば、気密材と言えるんですが・・・。
だから弊社では、発泡ウレタンと気密テープをセットで施工するようにしています。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。