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今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
久々の休日です。
しっかりと身体を休めたいと思います。
さて、本題です。
今回は、地盤改良について書こうと思います。
既存建物を解体した後の、とある敷地の写真です。
アチコチに穴が開いているでしょ?
これ、以前行った地盤改良の跡なんです。
直径500mm程度の穴を掘り、現場の土とセメント系固化材を混ぜ、杭状の改良土を構築する工法。
いわゆる『柱状改良』といわれる地盤補強方法です。
あくまでも『杭』ではなく、基礎下の地盤を補強している筈。
だから建て替えの際にも、有効な筈でしょ?
以前の建物配置と新しい建物配置が違えば、足りない部分に追加する必要はあると思います。
また建物荷重が増えたり、極端に重量バランスが悪くなれば追加もあり得ます。
でも実際には、既存の改良体は全く効果が期待できないそうです。
出来れば、全て撤去して欲しいと言われました。
でも柱状に固まった土を抜く事は出来ません。
破砕して、堀り起こすしかないんです。
とんでもない手間が掛ります。
しかも穴に土を充填・転圧する必要があります。
凄い金額が必要です。
結局、基礎に当たらない程度杭頭を撤去する事にしました。
実はこの敷地、不同沈下の恐れのある地盤なんです。
腐植土層はあるし、支持地盤層は深いし・・・。
当然地盤改良が必要となります。
今回こんな事になったので、当然柱状改良なんて採用したくありません。
例えば鋼管杭を採用していれば、回転を加えて抜く事も出来たんです。
基礎に影響しない深度まで埋めてしまっても問題ありません。
でも鋼管杭による地盤改良は、NGだったんです。
その理由は『腐植土』の存在でした。
腐植土は腐敗した植物の繊維質が残った状態の土です。
非常に多くの間隙を有しており、有機質も多く含みます。
普通土の間隙が体積の1/2だとすれば、腐植土のそれは、その二倍以上のすき間を有することが多いそうです。
つまり通常の2倍以上の水を含んでいることになります。
鋼管杭の腐食性は、土質に左右されます。
つまり水分や隙間からの酸素供給が多い土質では、さびやすくなる訳です。
でも柱状改良だって同じですよね?
セメント量に対して水量が増加すれば、発現強度が低下します。
そこに有機質が多く含まれていれば、さらに強度発現は阻害される筈。
大丈夫なの?
業者からの回答は
「適用可能なセメント系固化材に変更することで、さまざまな土質に対応できます。」
との事。
結局、柱状改良を採用する事になりました。
だったら、既存の改良体効果をプラスできないの?
どうしても釈然としません。
以前の工事業者の特定は出来ています。
改良体の径や長さ、配置、セメント系固化材の種類と添加量もわかっています。
さすがに施工状況はわかりませんが・・・。
3割減くらいで既存改良体効果を付加してくれてもいいんじゃないの?
「保証対象から外れてしまいます。」
結局、この言葉で諦める事になるんですよね・・・。
さらに問題があります。
既存改良体の扱いです。
新しい杭と既存杭の位置が重なったらマズイでしょ?
既存杭を抜かなければなりません。
結局、既存杭の配置を詳しく調査する事になりました。
そして、新しい杭の配置を再検討したんです。
もちろん、基礎に当たらないよう杭頭を削る必要はあります。
でも、これって問題の先送りでは?
将来、建て替えを計画した際には同じ問題が発生する筈・・・。
だったら『建て替えの必要がない家』を建てるしかないですね!
その為には、高い耐震性と省エネ性を兼ね備える必要があります。
もちろん、FPの家なら大丈夫!
ご安心ください。
posted by Hoppy Red
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