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今回は弊社イチオシのサッシについて書こうと思います。
ズバリ、これ!
エクセルシャノン社の樹脂サッシ。
性能の高い窓は他にも色々あると思います。
でも弊社の場合には、防火設備認定品しか選択できません。
残念ながら高性能サッシって、大抵防火設備になっていないんです・・・。
という訳で、弊社ではコレを標準的に採用しています。
あとはガラスを2枚にするか、3枚にするのか?
とか
ガラスを日射遮閉タイプにするのか、日射取得タイプにするのか?
を選択するだけなんです。
ちなみに防火設備に該当する窓の場合、ガラスの種類も、かなり限定されます。
なんでもアリとはいかないんです・・・。
さて、本題です。
今回は、ガラスについて書くことにしました。
まずは、この表をご覧ください。
各種高性能ガラスの室内表面温度を比較したデーターとなっています。
ガラスによって、ずいぶん違うでしょ!
例えば外気温0℃時の普通のペアガラスの表面温度は、13.7℃となっています。
一方断熱アルゴンガス入りLow-Eペアガラス(空気層16mm)の場合は、17.3℃です。
その差、3.6℃!
これが断熱アルゴンガス入りLow-Eトリプルガラスになると、18.6℃になります。
凄いでしょ!
ではこの違い、どこから来るのでしょうか?
ひとつは、Low-E膜の存在です。
特殊な金属(酸化錫や銀)で出来た膜、これをガラスの空気層側にコーティングする事でガラスの断熱性能を向上してくれます。
ちなみに『Low-E』は『ローイー』と読みます。
英語の「Low Emissivity」の頭文字をとっている訳です。
また『Low Emissivity』を日本語に訳すと『低放射』という意味になります。
つまり放射を低くする(下げる)事が出来るガラスという意味です。
ガラスにコーティングされたLow-E膜が太陽の熱や部屋を暖房で暖めた熱を吸収・反射します。
その効果として、夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高める等、室内の快適性を高めることに一役買っているのです。
ガラスの中空層の大きさによる違いも見逃す事が出来ません。
『動かない空気』の力を利用しているのが断熱ガラスです。
断熱材だって厚い方が効果が期待できるでしょ?
でも中空層内の空気は、厚くなると対流を起こして熱を伝えやすくなります。
これを防ぐのが、比重の大きい空気なんです。
空気層内のガスの違いによる熱の伝わり方を示したグラフです。
横軸は空気層の厚さ、縦軸は熱還流率となります。
空気層が厚くなるほど熱貫流率は下がりますが、その下がり方はゆるくなっています。
これが対流による影響です。
でも比重の大きいガスを入れることで、断熱性は向上します。
これが、ガスの封入効果です。
よく使われているのが『アルゴンガス』だと思います。
もちろん弊社でも利用しています。
このガスは、窒素・酸素に次ぎ大気中に多い気体です。
でも、その比率はわずか約0.93%。
レアガス(希少ガス)に分類されています。
他の物質と反応しない『不活性ガス』で毒性もありません。
しかも不燃性、人体にも全く影響がない気体です。
クリプトンと呼ばれるガスも使われていますが、これはさらに希少ガスなんです。
でも比重はさらに重いので、対流抑制効果は期待できます。
中空層を大きく取れない場合に利用する事が多いようです。
ガラス自体にも、断熱性の高いモノがあれば良いのに!
と思いませんか?
なにやら、新しいガラスが出来ているようですよ。
半分の重量で、従来と同等の強度が得られるガラスと言います。
その分ガラスが軽くなるので、運搬に掛かるエネルギーを削減できるそうです。
そしてガラスを薄く出来る分、空気層を厚く出来るとも言います。
さらなる高性能を得る事が出来そうでしょ?
早く製品化して欲しいですよね・・・。
posted by AssetRed
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