blog
中野区で工事中の『FPの家 O邸』の話です。
和室の壁が塗り壁仕上げになっています。
写真は石膏ボードの上に塗られた、モルタル下塗りです。
石膏ボードのジョイントにファイバーテープを貼り付け、ビス頭同様にパテを塗り付け、硬化後に平らに均します。
これを下地処理と言いますが、作業自体はクロス仕上げの場合と同じです。
大工さんの下地も、クロス仕上げ時と全く変わりません。
モルタル下塗りが十分乾燥したので、昨日上塗りを行いました。
ジュラク調の上塗り材です。
上塗り自体も丁寧な作業が求められます。
当然、経験も重要です。
最近は塗り壁の出来る職人が、どんどん減っているそうです。
手間の高騰も止むを得ないと言えるでしょう。
弊社では、極力ビニールクロスの使用を控え、紙クロスの使用をお勧めしています。
環境への配慮や健康被害の抑制等、理由は色々あります。
例えばこんな実験結果を見せられたら、ビニールクロスの使用を考えてしまうでしょ?
この実験では、石膏ボードにコットンクロスを貼ったものと石膏ボードにビニールクロスを貼ったみのが用意されました。
これらを湯気の立つコーヒーを入れたカップの上に載せます。
そして、それぞれの上にガラスコップを被せました。
しばらく放置・・・。
時間の経過とともに、コットンクロスのコップは曇っていきます。
香りを嗅ぐと、ほんのりとコーヒーの香りもします。
これは、コットンクロスと石膏ボードが湿気を透過した事を示します。
一方、ビニールクロスのコップは曇っていません。
ビニールクロスは湿気を透過しませんから。
弊社の採用している紙クロスも同様です。
湿気を吸い、必要であれば放湿もします。
わずかではありますが、室内の調湿に貢献してくれる訳です。
石膏ボード自身にも調湿効果はあります。
でも表面にビニールクロスを貼ってしまえば、意味がありません。
今回採用した塗壁も調湿機能を持つ建材です。
しかも石膏ボード+下塗り+上塗りと、ある程度の厚さがあります。
調湿効果は面積と厚さが影響するので、塗り壁の調湿性は紙クロスよりも高くなります。
雰囲気が良いばかりでなく、快適性も高い訳です。
施工に手間が掛るのは仕方ありません。
でも、下塗りと上塗りの間の養生期間や上塗りの後の養生期間が・・・。
もう少し早く乾くようになると、採用が増えると思います。
最近流行りの珪藻土や漆喰は、石膏ボードに直接塗る事も可能です。
下地処理の手間は同じですが、下塗りの分だけ時間や手間を少なく出来ます。
仕上げもローラー処理が可能ですから、長年の経験も必要ありません。
でも調湿効果は少ないんです。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。