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先日の拙ブログにて、窓周りの防水テープによる防水方法を少しだけ書かせて戴きました。
その時に割愛したサッシとのクリアランスに触れたいと思います。
開口部周りの防水施工には、大きく分けて2種類の施工方法があります。
ひとつは『四方防水テープ貼り』。
そして、弊社が採用している『先張り防水シートを施工する方法』です。
この方法は経年変化によるサッシ周りの防水テープの接着不良やサッシ縦と下枠の釘打ちフィン嵌合部シーラー取付部からの漏水を予め想定し、先張り防水シートで縁切りし、躯体への雨水侵入を防止する事を目的としています。
シートには改質アスファルトルーフィング下葺き材等、折り切れしないものが求められていますが、弊社ではウートップ・フラッシングシートを採用しています。
ちなみに防水テープは75mm巾の両面タイプが推奨されています。
縦部→上部の順に貼り、縦部テープが上部テープを突き出ないように貼る事とされています。
特にテープ重ね部はローラーやヘラなどを使って、入念に圧着するのがポイントとなります。
この上に透湿防水シートを被せ、両面テープと圧着する方法です。
でも弊社では両面タイプを利用せず、シート上に防水テープを貼ります。
シートとテープの接着不良が心配なんですよね・・・。
続いて、フィン取り合い部への防水テープ施工時の手順を挙げてみます。
まずは縦枠です。
①テープの貼り始めと貼り終わりは上端は横フィンから25mm程度、下端は下枠フィンから25mm程度貼ります。
②その際、建枠から5mm程度のクリアランスをみてください。
これは上枠に流下して滞留した雨水が縦枠側に流下する際に防水テープ・防水シートを極力濡らさないようにするのが目的です。
このクリアランスが通水路として機能する訳です。
次に上枠です。
①テープの貼り始めと貼り終わりは縦枠の防水テープから25mm程度貼り伸ばします。
②上枠から5mm程度、クリアランスを設けます。
この理由は、上方より流下した雨水が上枠に滞留する場合、毛細管現象等により防水テープや防水シートが雨水を吸い上げ、侵入する事を防ぐことにあります。
樹脂サッシって、フィンがアルミサッシに比べて厚いんです。
また突付部も盛り上がっていたりします。
テープ処理にもコツが必要ですが、とにかく入念に圧着するしかありません。
しわは水道となり、雨水が侵入することに繋がります。
防水テープを貼ってオシマイ!という訳ではないんです。
㈱日本住宅保証検査機構の『JIO防水施工要領ポイント集Vol.3』から、一部を抜粋して転載させて戴きました。
こうしたポイントを現場で確認し、悪い部分を指摘し、是正を確認するのが『追加外装下地検査』となります。
施工者のみに任せるのではなく、第3者の目を利用して正しい施工を行う。
コレって良い事だと思いませんか?
良い事は、進んで行うべきだと思います。
posted by AssetRed
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東武東上線 東武練馬駅下車5分
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