外壁通気層を30mmにして、本当に良かったと思います。

とある現場の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

通気胴縁と土台水切が写っています。

写真の下の方にある青いのが土台水切です。

傷防止目的で貼られた青い保護フィルムを剥がしていません。

 

 

 

 

 

土台水切の上には、写真のような部材が隙間なく取付けられています。

これ、防虫網です。

直径2.5mmの穴が開いた亜鉛メッキ鋼板で

出来ています。

これを取り付ける事で、通気層に虫やネズミが

侵入できなくなります。

 

 

 

納まりは、こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

風は通すけど、余計な物は通しません

通気層が30mmもあると、蝙蝠やムクドリが通気層内に侵入する危険性が高まります。

防虫網って、必須だと思うんですよね・・・。

 

 

 

 

 

 

でも今回は防虫網の話ではありません。

先日の拙ブログの続き、通気層30mmのメリットを書きたいと思います。

上図は、通気層18mmの場合と30mmの場合の比較となります。

躯体の外側に厚さ9mmの耐力面材を入れ、そこに通気胴縁+外壁仕上げを行うのが弊社標準。

だから通気層の大きさが、そのまま壁の厚さの違いになります。

前回の窓の出っ張りと同様です。

弊社の基礎はゴツイので、土台水切も出の大きなモノを使います。

出幅が小さいと、床下への通気量が減ってしまうのでNG

だから通気層が狭いと、外壁よりも水切が出っ張ってしまうんです。

この出っ張りが、思わぬ不満に繋がります。

雨の日にサッシから垂れた雨水が、水切に当たるんです。

そして鋼製水切りが音を立てます。

ポトン・ポトン・・・。

この音が気になるという方が、たまにいるんです。

もちろん家の中にいればわかりません。

でも外にいると聞こえます。

「近所迷惑じゃないかしら

やむを得ず水切に消音材を貼って対応しますが、水切の出が小さければ問題は解決します。

そうです。

通気層が30mmになれば、外壁と水切の出は、ほぼゼロなんです。

意匠的にも良くなるし、雨音も気になりません。

誤って水切を傷つける事も減ります。

このメリットも、意外と大きいんです。

通気層を30mmにして、良かったと思います。

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