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01月22日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の空は、どんよりと曇っています。
でも寒さは、さほど感じません・・・。
上着を脱いで、現場回りをしていましたから💦
板橋区で工事中の『FPの家 H邸』の様子をご覧ください。
なかなかの壮観でしょ?
朝一番、トラック2台分の荷物を荷受け&搬入しました。
前面道路にトラックを停めての作業です。
通行車両があれば、作業を一旦中止して車を移動しなければなりません。
2回ほど作業を中止したものの、比較的順調に進められたと思います。
写真は建物内に積まれたFPウレタン断熱パネルです。
1階壁と1階床に充填する大小77枚を、計4名で運び入れました。
写真の他にも、まだまだ積まれています。
無事、搬入完了!
早々に荷揚げ屋さんとトラックは帰っていきました。
さあ、いよいよ木材劣化対策工事の開始です。
こっちが本日のメインイベントなんです。
でも搬入作業を手伝ってくれたホウ酸屋の2名は既にお疲れのご様子。
まずは軽く休憩をとっていました。
作業再開!
この状態で、まずはパネルの木口と小端に高濃度ホウ酸を噴霧しています。
先程の写真とは、木枠の色が違うでしょ?
パネルの周りをぐるりと回りながら、噴霧します。
木口と小端の噴霧が終わったら、今度は1枚づつパネルの表裏に噴霧します。
そして噴霧が終わったパネルを別の場所に移動。
これを77枚分、行わなければなりません。
噴霧自体よりも、パネルをひっくり返したり移動するのが大変なんです。
その間、別の人は躯体に高濃度ホウ酸水溶液を噴霧しています。
今回は1階全部処理なので、小屋梁の上端まで噴霧してもらいます。
イラストの青い部分が対象です。
一般的には、床から1.0m程度の木部に噴霧する事が多いんですよね。
イラストの斜め線の部分です。
建築基準法で定める一般的な防腐・防蟻の処理範囲も、地面から1メートルの高さまでとなっているし・・・。
シロアリはGLから1.0m程度しか上がらない。
そんなイメージをお持ちだと思います。
でも解体現場を調べてみると、そんな事はありません。
ヤマト・イエシロアリに変わらず、かなりの高さまで被害は及んでいます。
防蟻・防腐の常識を変える必要があるのでは・・・。
そんな訳で弊社では、最低でも1階の構造材全てに噴霧するようにしています。
費用に余裕があれば、ピンクの部分にも噴霧します。
その方が確実でしょ?
弊社では、ティンボワPCOという薬剤をお湯に溶いて噴霧します。
その濃度は24%BAE(ホウ酸換算濃度)以上。
ホウ酸って、ある程度以上の濃度がないと効果がないんです。
かなり重要な事なのに、知らない方が多いんですよね。
せっかく塗っても、薄ければ意味がない訳です。
そのせいか、『2度塗り』が必要なホウ酸水溶液もあるようです。
2度塗りって面倒ですよね?
乾くのを待たなくてはなりません。
乾く前に塗っても、2度塗りにはなりませんから・・・。
当然2日掛かりの工事になりますから、工事手間が増えてしまいます。
木材劣化対策工事が終わりました。
現場中がホウ酸水溶液でビショビショです。
明日になれば、そこら中が結晶化したホウ酸で真っ白になる筈。
基礎も、ビショビショ!
既に乾いた部分もあります。
土台の上の白いモノがホウ酸の結晶です。
こちらはパネルの上のホウ酸結晶。
なんとなく汚らしい感じもするけど・・・。
でも、これが良いんです。
シロアリが、この上を歩けば脚にホウ酸が付着するでしょ?
綺麗好きなシロアリは、巣に帰ると脚を舐めて綺麗にします。
これをグルーミングと言います。
ホウ酸を舐めたシロアリは、数日後に餓死します。
体内に共生している木材を分解・栄養化する細菌がホウ酸で死んでしまうからです。
死んだシロアリは仲間に食べられてしまうそうです。
食べたシロアリも、当然死にます。
こうして巣が全滅する訳です。
もちろん、ホウ酸の染みた木材を食べたシロアリも同じです。
シロアリにとってホウ酸って、毒薬と同じなんです。
先程、濃度が低いと効かない!
もうひとつ、ホウ酸による防蟻処理には大きな弱点があります。
雨に濡れるとダメなんです。
ホウ酸が流れてしまうと、効かなくなります。
これを溶脱と言いますが、濃度が薄くなるのが原因です。
だから、雨養生が必須となります。
現場では、最後にブルーシート養生を行いました。
これにて、木材劣化対策工事完了!
現場には、施工済証が貼られています。
こんなシールも貼られていました。
これ、チェックシートなんです。
ホウ酸を噴霧した場所に専用試液を噴霧すると、こんな色に変色しますよ!
これより薄かったら、濃度不足です。
という事を知られてくれています。
雨の後とか、濡れたのでは?
と感じたら、試液をシュッ!
とする訳です。
そして変色の具合を確認します。
変色しなかったり、変色の具合が弱かったら・・・。
もう一度、高濃度ホウ酸水溶液を再噴霧しなければなりません。
これが『ホウ酸劣化対策/最高等級』のながいき住宅です。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。