気密とか熱橋部の断熱補強って、仕上がれば見えなくなってしまいます。

練馬区の『FPの家 H邸』の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

床のFPパネル&ネダノン合板を貫通している排水管を撮っています。

配管とネダノン合板の間には、発泡ウレタンを充填しました。

 

 

 

 

 

 

こんな感じです。

FPパネルの厚さは105mm、ネダノン合板の厚さは24mmあります。

だから管周りには129mm分の発泡ウレタンを充填している訳です。

この後、合板から出っ張った部分を平らに切削しました。

ノコギリを使うと、簡単に切削する事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

ここまでが、熱橋対策となります。

隙間に129mm厚の硬質ウレタンを充填すれば、断熱的には十分でしょ

そして、ここからは気密対策となります。

以前は先程のイラストのように、配管回りに気密テープを貼っていました。

でも施工が大変なんです。

そこで現在は、こんな施工に変えています。

配管回りに黒い専用テープを貼りました。

 

 

 

 

 

 

 

日本住環境㈱のケルプというテープです。

キザキザの方を平らな部分に、平らな部分を丸い部分

に貼ります。

裏紙が薄くて剥がしにくいけど、テープ自体の施工性

は、メチャクチャ良いと思います。

おかげで施工スピードと施工精度が向上しました。

床の貫通部分と言えば、こんな部位もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

床のFPパネル&ネダノン合板を貫通している柱です。

この隙間にも配管と同様に、129mm厚の硬質ウレタンを充填しました。

そして切削。

ここまでが熱橋対策。

そして、ここからが気密対策です。

 

 

 

 

 

 

 

 

合板の継ぎ目部分に気密テープを捨て貼りします。

合板の継ぎ目部分には後で気密テープを貼るので、ここでは5センチ程度貼っておけば問題ありません。

ここでは日本住環境の気密柱バリアーを使います。

 

 

 

 

 

 

 

気密バリアーと柱、気密バリアーと合板を

それぞれ気密テープで貼り合わせれば完了です。

これまた、簡単です。

以前は、気密テープだけで気密施工を行っていました。

でも柱と合板の入隅部分で、テープが破断する事が

あったんです。

 

入隅部に少しでも隙間があると、床材を張る際に切れちゃうんです。

入隅にヘラを当てて、丁寧に貼っているつもりだったんですが・・・。

でもコレを使えば、簡単に問題は解決できます。

こうした部位って、意外と多いんです。

地味に効いてくるんですよね・・・。

気密とか熱橋部の断熱補強って、仕上がれば見えなくなってしまいます。

でも、どれひとつとっても、手を抜く訳にはいきません。

ひとつひとつの作業を合理化&省力化しつつ、確実に行うことが工務店の役割だと思います。

その結果は、完成後に確実に現れます。

そう、住み心地です。

サーモカメラや気密測定をすれば、確認する事も出来ます。

でも、重視していない建物も存在するんですよね・・・。

とても残念に思います。

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