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今回は、いつもお世話になっている『発泡ウレタン』について書くことにしました。
この時期は、色々と思う事があるんですよ・・・。
では、早速・・・。
弊社では、断熱補強や気密処理の補助として発泡ウレタンを多用しています。
そもそも発泡ウレタンは、ウレタン樹脂に発泡剤を混ぜたもの。
断熱材や防音材として、様々なシーンで活用されています。
皆さんは、1液タイプと2液タイプの発泡ウレタンがあるのをご存じでしょうか?
1液タイプの発泡ウレタンは、イラストのようにスプレー缶に入っています。
中には発泡剤・ポリオール・イソシアネートが入っており、押すだけでこれらが噴き出して来ます。
その後、空気中の水分と反応して発泡→硬化。
これがウレタンフォームになります。
簡単でしょ?
だから、一般の人でも使えるんです。
また1液タイプの缶はサイズも大きくないので、細かい場所に噴射するのに向いています。
一方、2液タイプの発泡ウレタンは、ちょっと大がかりなんですよね。
その為、専門業者が使うのが一般的です。
原料や発泡・硬化のメカニズムはそれほど変わりません。
でも前者は吐出後約2倍に膨らみ約10分ほどで表面が硬化、40分~1時間で内部まで硬くなります。
一方、後者は1:1の混合を行い硬化剤を添加→攪拌する事で発熱化学反応を起こしフォーム状になります。
硬化時間も1液タイプより短く、発泡により倍以上膨張します。
充填規模が多ければ、こっちの方が便利なんです。
でも機器の手入れや原料の管理が大変だと思います。
もちろん、弊社が使うのは1液タイプの発泡ウレタンです。
毎回必要な部位に必要なだけ充填しています。
写真のような『ガンタイプ』が便利で良いですよ。
長いノズルで狭い部分に充填する事が出来ます。
もちろんスプレータイプのウレタン缶にも、ノズルは付属しています。
これを使えば、狭い部分に充填も可能。
でもノズル内部でウレタンが硬化したら、2度と使えません。
一度で使い切らないと、2度目にはノズルなしで使う事になります。
経済的じゃないでしょ?
冒頭で「この時期は、色々と思う事があるんですよ・・・。」と書かせて戴きました。
実は弊社が採用しているウレタン缶は、赤い缶と青い缶の2種類あるんです。
先程の青い缶は、構造金物や配管等外皮を貫通する部分に使っています。
安価で、硬化すると結構固くなります。
でもこの缶をよく見ると、こんな表記があるんです。
「寒い所でご使用の際は、40℃未満のぬるま湯でゆっくり温めてください。缶の温度は20~25℃が最適です。」
冬季は現場の温度が20℃を下回ります。
だから使用に当たっては、40℃未満のぬるま湯でゆっくり温める必要があるんです。
ところが別の所を見ると、こんな表記もあるんです。
「高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。」
要は25℃位のぬるま湯で温めれば良い!という事なんでしょうが、現場で25℃のぬるま湯を作るのが大変なんです。
電気ポットや電気ヒーターを使うと、25℃を軽く超えてしまいます。
水で薄めて、ちょうど良い温度にしても、すぐに冷めちゃうでしょ?
管理がとにかく大変なんです。
その点、赤い缶は管理が楽です。
ウルトのプロロジックフレックス
弾性ウレタンです。
窓周りの隙間にのみ使っています。
でも、少し割高なのが
珠に傷・・・。
青い缶は硬化すると、建物の動きに追従できません。
でも赤い缶なら、硬化後も建物の動きに追従してくれます。
だから窓周りには、こっちを使います。
ちなみに、もう少し安ければ全部こっちに切り替えても良いかな~とも思います。
でも最近は、売れ行きが良すぎて在庫に不安が出始めました。
注文してもすぐに入荷しないので、困っています。
取り置きすると、使わないうちに品質保証期限が切れちゃうし・・・。
悩んでいるんです。
だって青い缶の方が肌理が細かい分、断熱性・気密性は高いと思うんですよね。
青か赤か???
ちょっと話かせズレちゃいました。
元に戻しましょう。
こっちの缶にも、この表記はあります。
「高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。」
でも、40℃未満のぬるま湯云々の表記はありません。
それもその筈!
こっちの缶はマイナス15℃まで使用可能なんです。
だから冬季でも、温める必要がありません。
いつ吹いても、勢いよく噴き出します。
青い缶なんて、温めないとちっとも出ないのに・・・。
しかも、必死に温めても夏に比べると明らかに出が悪いんです。
困りものでしょ!
これが意外とストレスになります。
充填に掛かる時間もバカになりません。
少し割高でも、冬季はこっちを使いたくなる訳です。
実に悩ましい・・・。
posted by AssetRed
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