blog
今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
今回も、まじめな事を書こうと思います。
題して『産業廃棄物の行先&その後について』です。
現場から排出された産業廃棄物は、元請自ら運搬するか収集運搬業者に委託して、中間処理施設や最終処分施設に持ち込まれます。
ちなみに弊社の場合は、100%収集運搬業者に委託して中間処理施設に持ち込みます。
中間処理施設では、廃棄物を選別・破砕し、資源となるものを取り出します。
また、焼却や圧縮をして量を減らし、最終的に埋める廃棄物もあります。
最終処理施設では、中間処理施設で残ったものを厳しい管理基準の元、埋め立てます。
上図のように、現場で排出された廃棄物のうち20%は直接再生利用されるそうです。
でも混載ゴミとして中間処理施設に運べば、収集・運搬費用&選別・運搬費用が余計に掛かります。
この費用は、現場における選別の徹底で圧縮できることになります。
また中間処理施設に運ばれた廃棄物の半数以上は、焼却や脱水により減量化されます。
これが廃棄物の45%に当たるというのも、驚きです。
焼却は無理でも、脱水くらいは出来そうですよね・・・。
そうすれば、さらに費用を圧縮できます。
この費用を圧縮出来れば、解体工事の高騰も抑制できそうでしょ?
でも、その分、現場での選別業務が増えます。
現場と中間処理施設では、後者の方が効率良く作業が出来そうですよね・・・。
やっぱり、現行のやり方が正しいのかな?
そもそも、解体現場で脱水している時間と作業スペースなんて無いですよね?
臭気とかも問題になりそうだし・・・。
少なくても弊社商圏では、実現不可能だと思います。
最終的に埋め立てられるのは、わずか2%!
これもオドロキでした。
建築現場って、結構リサイクル率高いんですね。
でも、この数字の裏には様々な問題も隠れていそうです。
以前に見学した中間処理施設には、全国から廃棄物が集まっていました。
係員に聞いてみると、窯業系サイディングが積まれているとの事。
窯業系サイディングなら破砕して、再利用できそうでしょ?
でも再利用には、様々な技術的障害があるそうです。
そのひとつが、上に塗られた塗料です。
これを剥離しなければ、再利用は難しいとの事。
1枚1枚、人間がケレンするしかないとも言っていました。
サイディングって、必ず塗装しますよね?
って事は、今後こうした手作業が爆発的に増えることになります。
また、こうした作業を行ってくれる処理施設も数少ないようです。
だから、この施設に全国からサイディングゴミが集まってくる訳です。
九州や北海道からも、来るそうです。
この運搬費用だって、かなりの負担ですよね。
爆発的に増える前に、何らかの技術革新が起これば良いんですけど・・・。
まだまだ期待できないようです。
この話を聴いて、窯業系サイディングの採用を止めようと思いました。
再利用が難しいモノを使うべきではないでしょ!
定期的にメンテナンスが必要だし、その費用も嵩みます。
どうせなら建てるなら、環境負荷の少ない家の方が良いでしょ!
posted by HoppyRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。