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とある現場の写真です。
床合板の上を見ると、白くなっているでしょ?
なんだか、汚らしいですね・・・。
なんて思っていませんか?
これ、汚れではないんです。
ホウ酸塩の結晶なんです。
弊社では、ホウ酸を使った木材劣化対策を行っています。
具体的に言えば、お湯にある薬剤を溶いた水溶液を木部に噴霧しています。
ある薬剤とは、コレ!
ティンボワPCO。
木材保存処理用途に加工されたホウ酸塩粉末です。
小さい頃に行った理科の実験を思い出してください。
塩を除く大抵の粉末は、お湯の方がよく溶けるんです。
10℃の水よりも80℃のお湯の方が、砂糖がたくさん溶けた筈。
当然、後者の方が甘くなります。
一定量の水に大量の粉末が溶ければ、濃度が上がりますから。
濃度が上がれば、溶けた粉末の効果も高まります。
ホウ酸塩の防蟻・防腐効果を高める目的で、お湯に溶く訳です。
これを弊社では高濃度ホウ酸水溶液と呼んでいます。
躯体に噴霧された高濃度ホウ酸水溶液は、躯体に吸収されます。
表面に残る水溶液もあります。
この水溶液に含まれているホウ酸が、冷えると結晶化するんです。
先程の白い粉が結晶化したホウ酸塩なんです。
逆に言えば結晶化していないホウ酸水溶液は、低濃度なのかも知れません・・・。
ご存じでしたか?
ホウ酸って、撒けばシロアリや腐朽菌に効く訳ではありません。
これらの食害を防ぐには、ある濃度を超えなければならないんです。
これを毒性閾値と言います。
以前に詳しく書いているので、昔の拙ブログをご一読ください。
ちょっと堅苦しい話です。
躯体に残っているホウ酸の濃度が重要なんです。 | 練馬・板橋で注文住宅ならアセットフォー (assetfor.co.jp)
一般的な防蟻・防腐剤って、オレンジ色とかグリーン色が多いと思います。
これ、実は色を付けているんです。
塗り忘れがないように、色を付けています。
効き目とは関係ありません。
3~5年で効果が無くなると言われていますが、色は落ちませんから・・・。
でも弊社の高濃度ホウ酸水溶液は、乾いてしまえば無色透明です。
塗り忘れがあってもわかりません。
臭いもしないんですよね・・・。
しかも雨が当たれば流れてしまいます。
だからこそ、検査用試液が必要になります。
抜き打ち検査を行い、反応しなければホウ酸水溶液を重ね吹きします。
ホウ酸水溶液と噴霧器は、いつでも使用可能になっています。
いちいち施工業者を呼ぶ必要もありません。
でも、検査用試液を持っている人って少ないんですよね・・・。
posted by AssetRed
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電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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