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昨日の拙ブログでは、シロアリの群飛について書かせて戴きました。
今回も前回に引き続き、シロアリネタをご紹介したいと思います。
ハネアリが飛び立ち、目的地に到着。
翅を落として雌雄のペアが誕生!
新たな王と女王が新しいコロニーを創設します。
ここまでは、昨日書いたと思います。
ここからは、下図を見ながら読んでください。
卵から生まれた幼虫が、脱皮を繰り返すと職蟻・ニンフが生まれます。
職蟻は兵蟻などに分化し、ニンフはハネアリになっていきます。
これがシロアリの成長過程です。
女王と王の役目は子供を産み、コロニーの繁栄を図ること。
職蟻はもっとも個体数の多い階級で、全体の90~95%を占めているそうです。
巣や蟻道をつくったり、修理・清掃をするほか、餌の採取・運搬や育児・他階級への給餌などが役目となります。
兵蟻は外敵から巣を守る階級です。
突出したハサミ状の大顎や堅固で大きな頭部、それに頭部先端から放出される防御物質などを武器として戦います。
発達したコロニーでは、全体の2~3%程度を占めています。
こう書くと、新たな王と女王はハネアリからしか出来ないと思われがち。
確かにシロアリは不完全変態する昆虫です。
卵から幼虫、ニンフを経てハネアリになります。
でも実は、ハネアリを経る方法以外でも王と女王になることは可能なんです。
職蟻などからハネアリの形態を介さず、生殖虫(女王)に分化する方法があるそうです。
ヤマトシロアリには階級があり、特に女王と王は寿命が長いという特徴があります。
でも様々な要因で死滅してしまうこともあります。
またコロニーが何らかの要因で分断される事もあります。
そんな場合には、コロニーの中から新たな生殖虫が現れます。
これを副生殖虫といいますが、すぐに女王になる準備を始めるそうです。
シロアリは単為生殖と有性生殖を使い分けることが出来ます。
女王候補になるシロアリは女王の子でありつつも、単為生殖で生まれてくることが知られており、いわゆる女王のクローンなのです。
そのため近親交配を避けることが出来ます。
コロニーが大きくなるにつれ副女王の増加スピードは上がり、数十・数百になることもあります。
これらを調べた研究によると、副女王が670頭以上発見されたコロニーもあったようです。
人間に例えると、同じ遺伝子の女王が670人いるということになります。
とにかく凄いですよね。
シロアリの生態って、意外と知られていません・・・。
誤解も多いんです。
ご存じでしたか?
シロアリの天敵はクロアリなんだそうです。
クロアリはシロアリを捕食し、動物性タンパクを得るんだとか・・・。
えっ!共食い?
と思った方もいると思います。
でもクロアリとシロアリは、同族ではありません。
クロアリはハチの仲間ですが、シロアリはゴキブリの仲間なんです。
posted by AssetRed
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