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弊社の建てるFPの家の外壁は、真っ白いスイス漆喰で仕上げる事が多いんです。
モルタル下地の上にコテを使ってパターンを起こしますが、他の仕上げ材と違い塗膜がないのが特徴です。
スイス漆喰で仕上げた外壁には、良い点もあれば悪い点もあります。
悪い点を強いて挙げれば、白華現象を隠せないという事。
白であれば、問題ありません。
白華しても気になりませんから・・・。
でも白以外の色で仕上げると白華現象が起こり、表面に白い粉が吹出す事があります。
実際に起きた白華の様子を挙げてみました。
本来の色は薄いベージュ色なんです。
でも白華で白っぽい粉が全面に吹き出し、地色が見えないところもある位になりました。
冬季に施工すると、その頻度が高まるようです。
このお宅の場合も、施工後に冷たい雨が降り続きました・・・。
「寒い時期の施工はやめましょう!」
「白華が原因で、白い粉が浮き出る事があります。」
従来は、その旨を説明し白以外の色を諦めてもらう事が多かったんです。
でも
「必ず白華が起こる訳ではないんでしょ?」
そう質問されると
「100%起こる訳ではありません。」
そう答えるしかありません。
でもイザ白華が起これば、そのまま放っておく訳にもいかないんです。
対策として、暖かくなるのを待って再度スイス漆喰を上塗りしています。
場合によっては、足場が必要になるケースもあります。
そうなると、費用負担もバカになりません・・・。
そこで白以外のスイス漆喰をご希望の場合には、スイス漆喰の上に『エガリゼーション』を塗る事にしました。
有機ケイ酸塩ベースの仕上げ・メンテナンス塗料です。
呼吸性と酸化防止効果が高い漆喰の特長を殺さずに、雨水の吸収を抑え漆喰外壁の汚れを抑えます。
白華を防ぐ事が出来るんです。
でも表面の風合いが若干変わるので、採用に関しては消極的だったんです。
表面がちょっと艶々してるんですよね・・・。
「イメージが違う!」
なんて言われたら、困るでしょ?
でも白華した外壁を見ていると、そんな事は言ってられません・・・。
エガリゼーションを塗るしかない!
そう決断しました。
そして、従来のスイス漆喰とエガリゼーションを上塗りしたスイス漆喰の塗板を用意しました。
これを見て貰えれば、質感の違いもよくわかります。
その上で色付スイス漆喰を選択して貰えば、問題も起こらない筈・・・。
簡単施工が売りの塗料ですが、上塗りする分、手間は増えます。
エガリゼーションの材料費だって、バカになりません。
工期だって若干延びます。
あくまでもスイス漆喰の上位オプションという扱いで、提案したいと思います。
また今後は、エガリゼーションなしの色付スイス漆喰の施工に関しては、お請けできません。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
posted by AssetRed
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