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板橋区で工事中の『FPの家 K邸』の話です。
基礎コンクリート打設の様子を撮ってみました。
ちなみに弊社の基礎はべた基礎です。
布基礎+防湿コンクリートへの移行も考えていますが、中々切り替えることが出来ません・・・。
その理由はまたの機会に・・・。
話を戻しましょう。
以前は基礎コンクリートの『2度打ち』が当たり前でした。
でも最近は極力『一体打ち』するようにしています。
※イラストは㈱鈴木工務店スタッフブログより複写・転載させて戴きました。
基本より基礎が大事【ベタ基礎一体打ち工法】 – 鈴木工務店maruta公式サイト (marutahouse.com)
両者の違いは、べた基礎のコンクリートを一度で打つか2度に分けて打つかとなります。
従来の『2度打ち』は以下のように行っていました。
①ベース外側の枠を設置
②ベースコンクリートを打設
③ベースコンクリートの上に上がれるようになってから、立ち上がりの枠を設置
④立ち上がりコンクリートを打設
ちなみにポンプ車は2日分必要となります。
コンクリートを2度打設するからです。
当然、ガードマンも2日分手配しなければなりません。
冒頭の写真を良く見ると、内部立ち上がり部には型枠が無く鉄筋が丸出しになっています。
これが2度打ちです。
次に『一体打ち』の場合の工程です。
①ベース&立ち上がりの枠を設置
②ベース&立ち上がりのコンクリートを打設
こちらはコンクリートを1度に打設するため、ポンプ車もガードマンも1日分で済みます。
この違い、結構大きいんですよね。
でも重要なのは、そこではありません。
上イラストを見ればわかるように、2度打ち施工をするとベースと立ち上がりの間に打ち継ぎが出来ます。
この隙間からシロアリや水が侵入する可能性があるんです。
当然、それを防ぐ対策が必要になります。
でも一体打ちであれば、打ち継ぎは出来ません。
ベースと立ち上がり部が完全に一体化する為、コールド・ジョイントにならず、強度・止水・防蟻の上で優位となります。
これが一体打ちを行うメリットです。
一体打ちにするべきでしょ?
でも弊社では、一体打ちを行う事が難しいんです。
その理由はいくつかあります。
まず不慣れである事。
そして道路事情が悪く、小型生コン車を利用する機会が多い事。
渋滞が多いため、台数が増えると生コン待ち時間が長くなります。
都内でも小型車を多数用意している生コン業者は意外と少ないんです・・・。
また敷地内駐車が出来ないため、長時間の打設を行うと近隣に迷惑を掛けてしまいます。
これらが一体打ちを行う上で、障害となります。
諸問題をクリアできれば、一体打ちを行います。
写真は、まさに一体打ちの現場です。
内部立ち上がり部にも型枠が設置されているでしょ?
一体打ちが良いのはわかっていました。
でも、難しいよね・・・。
半ば諦めの境地で、2度打ちを続けていた訳です。
でも、なんとか一体打ちに変えたいよね。
そろそろ変えないと、時代に取り残されちゃうんじゃない?
そんな恐怖もあったんです。
そこで、まずは外周部だけでも一体打ちにしよう!と暫定的に初めてみました。
これが現在の施工です。
外周部の立ち上がりとベースのコンクリートを一体に打ちます。
そして内部の立上がりコンクリートは、後日打ちます。
シロアリや水の入る部分だけ、一体打ちにした訳です。
これなら一体打ちのメリットを得る事が出来ます。
しかも打設時間は2度打ちより若干延びる程度で済みます。
でも特殊な金物を使う分、コストが上がります。
これに対してポンプ車・ガードマンの数は変わりません。
結局コストアップになっちゃう訳です。
しかも工期短縮に繋がりません・・・。
また深基礎など、一体打ちが難しいケースもあります。
問題は山積み・・・。
ひたすら経験を重ね、さらなる工夫をするしかありません。
最終的には、完全な一体打ち施工を行いたいんですよね。
まだまだ先は長そうですが・・・。
posted by AssetRed
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