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柱に押されたスタンプを撮ってみました。
国産材100%の集成柱です。
木材には、輸入材と国産材があります。
可能であれば、後者を使いたい・・・。
でも部材によっては、輸入材を使う場合も多いんです。
今回は、輸入材と国産材の違いについて書いてみようと思います。
国産材とは、国内で育ち伐採された木材のこと。
一方輸入材は、海外で育ち伐採された木材を指します。
悲しいことに、現状は国産材よりも輸入材の方がたくさん使われています。
値段が安く、入手しやすいんです・・・。
でも、どうせ使うなら国産材の方が良いと思いませんか?
という事で、国産材を使うメリットを挙げてみようと思います。
まず『木材は森林から生まれる』ことを意識する必要があります。
森林が無ければ、国産材を使うことはできません。
そして意外なことに、森林って手入れをしなければ維持する事ができないんです。
手入れをきちんとする為には、たくさんの労力と費用が必要です。
また森林があっても、それを伐採し製材所まで運び、加工しなければ国産材は使えません。
ここでも、たくさんの労働力と設備と環境整備が必要となるんです。
ではメリットを挙げてみましょう。
手入れが行き届いている森林には、根を張った木が育ちます。
根の張った土壌は丈夫なので、台風や大雨による土砂崩れを防いでくれます。
つまり自然災害を防止してくれるんです。
反対に手入れが行き届かない森林は、自然災害を防いでくれません。
国産材の利用が高まれば、木を使った分だけ新たに植える事が出来ます。
「伐る→使う→植える→育てる」というサイクルを実現できるんです。
このサイクルを実現できれば森林整備も適切に行わうことが出来ます。
林業の活発化により、森林の手入れに関わる人材や予算を確保することも可能になります。
森林は光合成によりCO2を吸収するという話は、よく聞くと思います。
でもCO2の吸収量は樹齢40年~50年ほどがピークとなり、その後は吸収量が減っていきます。
効率的なCO2削減を実現しようと思えば、適齢期を過ぎた森林を伐採する必要がある訳です。
そして新たな植林を行う必要があります。
ここでも、森林の手入れが重要となります。
森林が枯れたり病気になれば、CO2吸収量は減ってしまうからです。
現在、世界中でSDGsを謳い地球環境を改善する取り組みが推進されているでしょ?
当然日本でも、2050年までに温室効果ガス排出量を実質0にする予定。
温室効果ガスの75%を占めるCO2を削減出来れば、SDGsに貢献できる!という訳です。
その切り札が、木材利用です。
手入れの行き届いた森林が増えれば、CO2も削減出来るでしょ!
でも木材の輸送には多くの化石燃料が使用されています。
輸送距離が長ければ、CO2の排出量も増えてしまいます。
輸入材を使っていては、ダメなんです。
国産材を利用するしかありません。
でも国産材を使うと、コストが上がるんです。
不思議ですよね。
円安だし、燃料の高騰が続いているし、人件費だって外国の方が高い筈ですよね・・・。
本当に不思議です。
結局、安さに目を奪われて輸入材を使い続けたツケなんですよね・・・。
でも、このままではいけません。
なんとか国産材にシフトしないと・・・。
しかも早急に・・・。
posted by AssetRed
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