冬季、北道路に面した壁が冷やされ繊維系断熱材の外側に結露が発生?

現在解体中の現場写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

既に2階部分が無くなり、これから北西の壁を壊そうというところです。

昔の家なので柱の外側にラス下地が張られ、その上にモルタルが塗られています。

少し離れた所から撮っている為、あまり良く見えないでしょ

 

 

 

 

 

 

拡大すると、こんな感じです。

ラス下地が劣化しています。

おそらく『木材腐朽菌』の影響だと思われます。

雨水が入って様子はありません。

2階がそのまま載っているプランのため屋根がある訳でもないし、窓もありません。

不思議でしょ

残念ながら原因の特定はできませんでした。

冬季、北道路に面した壁が冷やされ繊維系断熱材の外側に結露が発生したのかもしれません。

ラス下地が結露水を吸い上げ、木材腐朽菌の生育しやすい温湿度条件が整えば、こんな結果になってしまいます。

一般的な木造住宅の場合、地面から1.0m以下の部分には防蟻防腐処理を行うのが普通です。

処理方法によっても違いますが、防蟻剤を塗布しておけば3~5年程度は、こうした被害を防ぐ事が出来ます。

以前の強い薬剤であれば、10年程度は防げた筈です。

でも今回は、地面から3.0mほどの高さにある木材が腐朽菌の食害に遭っていました。

仮に定期的に防蟻防腐処理を行っていても、被害を抑えることは出来なかったと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解体建物の調査結果による被害状況を挙げてみました。

この図を見ると地面から1.0m以下はもちろんですが、3.0m当たりまでの被害が多いことに気がつきます。

またシロアリの被害も、意外と多いんですよね・・・。

ここでは結露による被害については記載されていません。

雨漏りや水漏れに含まれているのか、少数ではあるが別に起きているのか・・・。

いずれにしても、3.0m以下の木材には防蟻防腐処理を行うべきだと思います。

問題は、どんな処理をするかです。

合成殺虫剤による処理であれば、3~5年しか効果が続きません。

有効成分が揮発して、無くなってしまうからです。

再処理をしても、床下に潜って合成殺虫剤を噴霧するだけ。

壁の中には噴霧できません。

3~5年おきに壁を剥がす訳にもいかないでしょ

だからこそ、高濃度ホウ酸水溶液による防蟻防腐処理をお勧めします。

ホウ酸水溶液は気化しても、有効成分は木材に残ります。

ホウ酸自体は揮発しないからです。

保証自体は最長15年で切れてしまいますが、ホウ酸が効果を失う訳ではありません。

充分な濃度のホウ酸水溶液を噴霧し、工事中に流れないようにすれば良いんです。

可能であれば、全構造材処理をお勧めします。

2階部分にも被害は出ているんですから・・・。

ちなみに合成殺虫剤は、人体に無害という訳ではありません。

入居中の散布には十分な配慮が必要です。

その点、ホウ酸は安全です。

よっぽど大量に摂取しない限り、体調を崩すことはありません。

またゴキブリ等の不快昆虫対策としても効果的です。

高濃度ホウ酸が塗られていれば、写真のような劣化は防げたと思われます。

建物を解体すると、色んな事がわかります。

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