NJKのケルプを使って気密性を高めます。

板橋区で工事中の『FPの家 M邸』の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

1階床を貫通している排水管を撮ってみました。

FPの家は原則『床断熱』の為、床の断熱境界は土台-土台間に充填された『FPウレタン断熱パネル』の下側になります。

その為、上写真のように配管等が貫通する場合は、配管回りの隙間に発泡ウレタンを充填します。

 

 

 

 

 

 

 

 

FPウレタン断熱パネルの上には厚さ24mmの構造合板を敷き込む為、ここにも隙間が出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

パネル同様に、ここにも発泡ウレタンを充填。

これが発泡・硬化すると、こうなります。

これをノコギリで切削。

切れなくなったノコギリを発泡ウレタン用にしているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

切削完了

ノコギリを使うと、簡単にできますよ。

最後に配管と床合板を跨ぐように気密テープを貼って気密処理完了

これを図にすると、こうなります。

ここで注意する点があります。

床パネルと配管の隙間を10mm程度空ける事

隙間が小さいとウレタンガンのノズルが入りません。

発泡ウレタンのノズル先端を奥まで挿し込まないと、奥にはウレタンが詰まらないんですよね・・・。

これ、意外と知られていないんです。

仮に上と下からそれぞれ充填しても、厚さが105mmもあれば真ん中はウレタンの無い層になっている筈です。

発泡ウレタンは、必ずノズルを奥まで挿し込み手前に引きながら充填しましょう。

硬化した表層をスキン層と言いますが、これが気密層にもなります。

でも平らに切削すると、スキン層は無くなります。

つまり気密層も無くなってしまうんです。

だから気密テープ施工が必須となります。

以前は、上図のように気密テープを利用していました。

でも最近は、コレを使います。

日本住環境のケルプというテープです。

メーカーの施工説明を挙げておきます。

従来のテープ施工に比べて、非常に簡単かつ確実に気密処理が行えるスグレモノだと思います。

ギザギサ部分の上にフローリングや合板を載せるのが基本です。

でも弊社では、ケルプの剥がれやスリ傷防止に気密テープを上貼りする事が多いんです。

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