エアコンの最適な能力サイズ選びのポイント

今日は水曜日につき、アセットフォーはお休みです。

パラパラとダイキンエアコンのカタログをめくっていたら、こんな事が書かれていました。

以下、カタログからの抜粋となります。

適正サイズ選定時の注意点

畳数表示はあくまでも目安!!

設置するお部屋の構造や使い方次第で適正サイズが変わります。

ここではワンサイズ余裕をみた方が良いケースを見てみましょう!!

なかなか興味を惹かれる話題でしょ

続いて、こんな事が書かれていました。

小さなエアコンを選ぶと電気代が高くなる事も・・・!!

インバーターエアコンは、最大出力時に効率が落ちます。

10畳用エアコンを無理して稼働した時の消費電力は1,000Wになりますが、14畳用エアコンであれば消費電力は800Wにしかなりません。

だから適正なサイズのエアコンを選定しましょうという訳です。

そして、以下に『ワンサイズ余裕をみた方が良いケース』が挙げられています。

ガラス戸(窓)が大きい

壁よりもガラス戸(窓)の放熱効果が高い(断熱性が低い)ので、冷暖房ともに能力に余裕を持ったエアコンの方が快適で省エネです。

天井が高い

エアコンの能力は、お部屋の体積を目安にしています。

天井が高いと、目安となる畳数よりも大きめを選ぶ必要があります。

人の出入りが激しい

扉の開閉は室温を変化させます。

ワンサイズ余裕を持ったエアコンなら、すぐに快適温度に戻すことができます。

すぐに快適温度にしたい

ハイパワーボタンを多用されるなら、能力をワンサイズ上げた方が省エネです。

消費電力の高い電化製品有り

デスクトップパソコンやプラズマTVがあると、どうしても消費電力が大きくなります。

例えば消費電力600WのTVであれば、600Wの電気ストーブと同じ熱を発します。

その分、冷房の効きが悪くなるでしょ

エアコンをワンサイズ上げた方が快適です。

屋根に近いお部屋に設置

一般的に屋根に近いお部屋は室温が高い傾向にあります。

冷房能力に余裕のあるエアコンの方が安心です。

日当たりが良い(南向き)or悪い(北向き)

日当たりの影響でお部屋が暑くなったり、逆に寒くなったりします。

前者であれば冷房に不利だし、後者であれば暖房に不利となります。

余裕のあるエアコンを選択いただく方が安心です。

キッチン続きのリビング

キッチンには、コンロなどの熱源や換気扇があるので冷房の大敵です。

最低ワンサイズ、できれば2サイズアップが無難です。

二間続きのお部屋

大きな能力のエアコンにすると、二間とも冷暖房可能に!

お客様が大勢来られたり、隣の部屋にエアコンがつけにくい場合はおすすめです。

そして『ゆとりサイズへの能力アップのメリット』として、こんな事が書かれています。

迷われた場合はパワーがあるゆとりサイズへの能力アップがおすすめです。

ゆとりサイズへの能力アップをすると・・・

①猛暑・真冬での朝でもすばやく快適

②パワーに余裕ができて静かに運転

③ゆとり運転ができてかしこく電気代節約

そして最後に、この言葉で締めています。

購入後にエアコンの効き具合で後悔しないように、お部屋に合わせて適正サイズを選択するようにしましょう!

ここに挙げた内容は、概ね正しいと思います。

エアコンメーカーの示す畳数表示に惑わされず、適正なサイズの選択が重要である事。

選択に際しては、畳数だけではなく様々な要素を踏まえる必要がある事。

特に日射や家電による影響が大きいと思われます。

また人が大勢集まる事が想定される場合は、その分を見越した選定も必要となります。

大人100W/人、子供80W/人が目安です。

例えば大人が10人+子供6人集まる場合であれば、100W×10人+80W×6人で1,480Wを加算する事になります。

冬であれば暖房の助けになりますが、夏であれば負荷が多くなる訳ですからエアコンの能力を高めておく必要がある訳です。

ゲームPCを置いて常時楽しんでいる部屋であれば、その為の対策も必要となります。

消費電力を調べ、エアコンのサイズをアップしましょう

先程、概ね正しいと書かせて戴きました。

そう、全てが正しい訳ではないんです。

そもそも、メーカーの示す畳数表示自体が正しいと思えません。

例えば6畳の子供部屋が2つ、8畳の寝室が1つ、8畳の和室が1つ、14畳のLDと4畳のキッチンがある家の場合

2.2kwのエアコン×2台

2.5kwのエアコン×2台

5.6kwのエアコン×1台

が必要になるでしょ

これに先程の条件を加味すれば、さらに能力を上げる必要がある筈。

でも最近の省エネ住宅であれば、こんなにエアコンを設置する必要はない筈です。

台数も減らせるし、サイズも大幅に小さくする事が可能だと思います。

重要な事は、住宅の性能や設置する家電等を踏まえたエアコン負荷を算出する事だと思います。

そして、これに見合ったエアコンの能力を選定する事。

その際には、ゆとりを持つことも重要だと思います。

また温度だけではなく、湿度をコントロールする事も考えなければなりません。

夏の高湿や冬の過乾燥だって、解決したいでしょ

エアコンの能力(サイズ)選定って、カタログだけ見てできるほど簡単ではありません。

残念ながら家電量販店の担当者には、判断出来ないと思いますよ。

だって住宅の性能や住人の生活状況等が把握出来ていないでしょ

換気装置の影響だって、大きいんですから・・・。

可能であれば、住宅のプロの意見を聞くべきだと思います。

ヒヤリングを行い、エアコンの負荷を算出する事が出来ます。

エアコンって、高性能になればなるほど壊れやすくなります。

台数が多ければ、メンテ費用だって嵩みます。

初期投資を押さえつつ、メンテ投資も減らしたいでしょ

その為には、適正なサイズのエアコンを最低限の台数+αに抑える必要があるんです。

でもメーカーにしてみれば、売上減につながるでしょ

こんな事、書けませんよね・・・。

久々に、長々と書いてしまいました。

https://www.assetfor.co.jp 

posted by Hoppy Red  

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