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昨日の拙ブログにて、FPウレタン断熱パネルの筋違いについて少しだけ触れてみました。
今回は、その補足となります。
FPパネルには写真のように片筋違い入りのパネルもあります。
また襷架け筋違いの入っているパネルもあるんです。
片筋違い入りパネルの木枠写真を挙げてみました。
現場の寸法に合わせて上のような木枠を専用工場で製作し、表裏にクラフト紙を仮貼り、その間に硬質ウレタンフォームを充填すればFPパネルが出来上がります。
そもそもウレタンは接着剤にも使われている材料ですから、木枠やクラフト紙と密着します。
つまりパネルが一体になっている訳です。
ここが現場発泡ウレタンや、ウレタンボードを現場で充填する場合との大きな違いとなります。
木枠を梁や土台、そして柱に釘でしっかりと固定出来るのも大きな違いだと思います。
普通の筋違は金物を通じて筋違端部のみで躯体と接合しているでしょ?
でもFPパネルは、筋違と一体になったパネル自体を躯体に釘で接合しているんです。
もちろん、金物による接合もしています。
いってみれば、筋違いと耐力面材を一緒に施工しているようなものなんです。
しかも硬質ウレタンの圧縮強度は4~6N/㎠(4.07~6.11t/㎡)もあります。
地震により躯体が変形すれば、パネルに圧縮が加わるでしょ?
その際にパネルが躯体の変形を強烈に抑えてくれる訳です。
パネルの裏表に耐力面材を張れば、さらに耐震強度を高める事も出来ます。
これって筋違い入りパネルだけじゃありません。
筋違いの入っていないパネルと同様に、躯体の変形を抑えてくれます。
ちなみに筋違いの入っていないFPパネルの壁倍率も、以前国交省が認定してくれました。
その倍率は2.1倍!
一般的な『90mm×45mmの片筋違い入り壁』の壁倍率が2.0倍ですから、ほぼ同等性能という訳です。
建物の外周全てで躯体の変形を抑えてくれるのが、FPの家です。
全ての壁が筋違いと同等の耐震性をもっているなんて、凄いでしょ?
ちなみに弊社では、筋違い入りFPパネルの壁倍率は構造計算に含めています。
ただし壁倍率は3.7倍ではなく、2.0倍として計算しています。
また筋違いの入っていないパネルについては、計算に含めていません。
弊社の建物は全て構造計算により耐震等級3を取得しています。
でもコレって、FPパネルの耐震性を加味していないんです。
どんだけ、安全なんだよ・・・。
と思う時もあります。
イザという時の保険だと思ってください。
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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