電動給気シャッターを付けないと、給気不良による諸問題が起こりそうです。

08月30日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は雨

台風の影響でしょうね。

朝から冷たい雨が降っています。

早いとこ、通り過ぎちゃえば良いのに・・・。

間もなく完成する予定の板橋区の『FPの家 K邸』。

キッチンで撮った写真です。

窓の左側にある白い箱、何だと思いますか

コレ、給気電動シャッターといいます。

キッチンの壁面や天井に設置する住宅用レンジフードの部材となります。

レンジフード運転時にシャッターが開いて、外気を採り入れる事が出来ます。

レンジフード停止時にはシャッターが閉じるので、外気の侵入をある程度防ぐ事が出来るんです。

レンジフードと電線で繋がっていて、レンジフードの入切と連動してシャッターが開閉。

だから給気電動シャッターという訳です。

でも本来は、電動シャッター付給気口と呼ぶべきだと思います。

給気口に取り付ける電動シャッターだから、給気電動シャッターで良いのかな

一般的な給気口と比較して、余計な外気や騒音の侵入を防ぐ事が出来ます。

レンジフードから排出した分の空気しか給気しないので、冷暖房効果も損ないません。

同様の理由で、弊社ではレンジフード本体に電動排気シャッターを設置しています。

キッチンで発生する臭いや水蒸気、二酸化炭素を排出するのがレンジフードの役割です。

例えばK邸で採用したレンジフードの排気量は以下のような値となっています。

強-524㎡/h

中-322㎡/h

弱-170㎡/h

あくまでもカタログスペックですが・・・。

この値は、排気ダクトの設計・施工状況等により、かなり変わります。

気密性の高い住宅であれば、給気口から採り入れる空気量による影響も大きいんです。

通常のレンジフードは排気だけを行います。

でも換気には通常、排気と同等の給気量が必要になります。

いくら換気扇を回しても、空気が入って来なければ排気できないでしょ

隙間の大きな家であれば、問題にはなりません。

でも気密性が高い住宅では、自然給気が充分得られない場合に給気量不足による吸い込み不良が発生します。

コレを設置しないと排気量がガタ落ちなんて事に・・・。

異音やピューピュー風切り音が聞こえる事もあります。

玄関ドアが開きにくくなる事もあるんです・・・。

弊社は創立以来、ほぼ高気密・高断熱住宅しか建てていません。

だからレンジフード用の給気口を必ず設けていました。

でも当初は同時給排気型レンジフードを選択する事も多かったんです。

排気すると同時に、給気を行うことができるレンジフードです。

同時給排フードの場合、排気と同時に給気口が開くため、ある程度の給気量をまかなうことができます。

このレンジフードを設置すれば、給気口は不要となります。

余計な箱がない分、キッチンがスッキリするでしょ

でも問題もあるんです。

メーカー施工説明書に書かれた注意事項を挙げてみました。

同時給排レンジフードはフード内に排気ダクトと給気ダクトを有しますが、排気ダクトからの排気風量を全て給気ダクトからの給気で補うことはできません。

給気ダクト以外のお部屋の相当隙間面積140cm2以上を想定しております。

吸気が不足しますと

不完全燃焼

吸い込み不良

異音

隙間風の音が大きくなる

扉の開閉に支障が出る

などの不具合が発生する場合があります。

要するに、給気量不足を原因とする諸問題が発生しますよという事です。

給気ダクトの他に、140㎠(約12cm×12cm)の給気口が必要なんだそうです。

この給気口は、計画換気の給気口とは別に設けなくてはなりません。

隙間だらけの家なら大丈夫ですが、高気密住宅では話になりません。

結局、電動給気シャッターを設置するしかないんです。

最近流行りのガス乾燥機『乾太くん』も同様です。

リンナイ曰く、乾太くんの排気量は約4㎥/分との事。

1時間運転すれば、約240㎥の排気が必要となります。

電動給気シャッターを付けないと、給気不良による諸問題が起こりそうです。

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