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板橋で工事中の『FPの家 M邸』の話です。
2階FPパネル内側に張られた構造用合板を撮ってみました。
厚さ9mmの針葉樹合板が、柱・間柱および梁・パネル枠材に留め付けられています。
構造用合板や構造用パーティクルボード等を耐力面材と言いますが、その強度は種類や厚さにより異なります。
また施工方法や釘の留め付け方によっても、変わるんです。
なおM邸では、以下の仕様による4つの壁倍率を利用して耐震等級3を実現しています。
①FPパネル外側に張ったタイガーEXプログレにGNF50を留め付けたもの(外周@75/中通@150)・・・2.7倍
②厚さ9mmの構造用合板にCN50を留め付けたもの(外周75/中通150)・・・3.7倍
いわゆる『大壁床勝ち仕様』といわれる方法です。
ちなみにFPパネルの枠材には、30mm×105mm製材が使用されています。
これは上図に記載された受け材30mm×40mm以上に該当するので、FPパネルに留め付ける場合には枠材に留め付けても問題ありません。
③厚さ9mmの構造用合板にCN50を留め付けたもの(外周75/中通150)・・・3.3倍
いわゆる『受け材真壁仕様』といわれる方法です。
④厚さ9mmの構造用合板にN50を留め付けたもの(外周150/中通150)・・・2.5倍
も利用しています。
これは②③の釘をCN50からN50に、外周の留め付け間隔を75mmから150mmに変える方法です。
合板の種類や下地は変わりません。
ついでにN50釘とCN50釘の違いも挙げておきます。
一般的に釘と言えば『N釘』を指します。
正式名称は鉄丸釘。
頭部の形状は皿頭の網目付き、数字は釘の長さを示します。
N釘よりも少し胴が太いのが『CN釘』です。
正式名称は太め鉄丸釘
頭部の形状が平頭で網目がないから、すぐに区別できます。
もっとも最近は色を変えているので、間違えようがないんです。
どちらもJISで規格化されています。
昔はCN釘と言えば、2×4工法用の釘という認識でした。
でも最近は、在来工法でも普通に使います。
そう言えば、阪神・淡路大震災前には耐力面材なんてあまり使ってなかったですよね。
在来工法は筋違、2×4工法は耐力面材という感じでした・・・。
今や耐力面材を使わない在来工法なんて、限りなくゼロに近いと思われます。
だからCN釘を使用する機会も増えたんでしょうね?
釘の種類を間違えると壁倍率が変わってしまうので、注意が必要です。
でも色が違うから、すぐに間違いに気づく事ができます。
頭に数字が書かれているから、長さもわかるんですよね・・・。
良いシステムだと思います。
耐力面材の仕様及び位置は、構造計算により決定されます。
そして耐力壁図面にて指示されます。
現場の人間はこれを確認し、指示の通りに施工します。
でも図面に書かれている数字って、小さいんですよね。
老眼には辛いんです・・・。
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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