何らかの方法で除湿量を増やすか、入ってくる水蒸気量を減らすか・・・。

最近のエアコンの除湿性能って、どうなんでしょうか

例えばダイキン工業のRXシリーズの場合、カタログにはこんな値が掲載されています。

室内温度24℃/室内湿度60%/外気温度24℃/外気湿度80%の恒温室における除湿運転時の値です。

1500ml/h

エアコンのドレンホースの先にバケツを置いておけば、一時間に1500mlもの水が貯まるって事です。

これ、かなり凄いですよね

例えば、30℃/66%の室内空気を25℃/60%にしたいとします。

前者の空気に含まれる水蒸気量は、23.52g/㎥。

そして後者の空気に含まれる水蒸気量は、13.82g/㎥。

天井高さ2.4m×100㎡の建物であれば、それぞれの量はこうなります。

240㎥×23.52g/㎥≒5644㎥

240㎥×13.82g/㎥≒3316㎥

その差はおよそ2328gです。

容積にすれば2.3リットルですから、1時間に1.5リットルの除湿能力であれば、1.5時間強で除湿できるはず・・・。

あくまでも、カタログスペックの話です。

でも実際は、そううまくいきません。

例えば33.5℃/60%の外気には、21.95g/㎥の水蒸気が含まれています。

そして換気システムがこの空気と室内空気を、2時間に一回の割合で交換してくれます。

つまり毎時120㎥分の水蒸気(およそ2634g=2.6リットル)が供給されている訳です。

せっかく除湿しているのに、新鮮空気と一緒に水蒸気が入ってくる訳です。

イタチごっこですよね・・・。

こんなに湿度の高い日ばかりではないでしょうが、最近は高湿な日が続いている気がします。

こうなると別の方法を探るしかありません。

何らかの方法で除湿量を増やすか、入ってくる水蒸気量を減らすか・・・。

事ほど左様に、夏の除湿って大変なんです。

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