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09月27日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は曇りのち雨。
雨は憂鬱だけど、涼しくて作業が捗ります。
雨も降らないで欲しいんですよね・・・。
さっそく現場の話です。
練馬区の『FPの家 C邸』では、ホウ酸屋㈱による高濃度ホウ酸水溶液を使った木材劣化対策が行われています。
まだ下葺き材の施工が行われていないので、野地合板上にブルーシートを使って雨養生を行っています。
朝一番、1階外周部のホウ酸処理を行いました。
弊社の標準は1階全部処理!
一般的な建物は、上イラストの色が濃い部分(床から1.0m以下)に防蟻剤を塗布する事が多いんです。
でも弊社では、2階床梁及び2階床合板の裏側まで高濃度ホウ酸水溶液を塗布します。
実は床から1.0m以下に対する防蟻処理だけでは、シロアリの被害を食い止める事が出来ないからです。
日本建築学会が調べた、解体現場におけるシロアリ等の被害状況を挙げてみました。
縦軸が地面からの高さ、横軸が築年数を示しています。
赤丸とオレンジ丸がヤマトシロアリ及びイエシロアリの被害の発見場所です。
これを見る限り、床から1.0m以下を防蟻処理範囲とする根拠はないと思われます。
少なくても3.0m付近までは防蟻処理が必要そうでしょ?
6.0m付近にも被害は発見されています。
可能であれば、ここまでやっておいた方が良さそうです。
ちなみに弊社でも、全構造材処理をオプション設定しています。
話を戻しましょう。
1階外周部のホウ酸処理が終わったら、ブルーシートで雨養生を行いました。
天気予報によれば、3時頃から雨が降るようなので・・・。
せっかく塗ったホウ酸が雨で流れてしまっては勿体ないでしょ!
雨に弱いのがホウ酸の弱点なんです。
シートを張り終えたら、基礎貫通部にボレイトフィラーを充填しました。
ホウ酸を粘土タイプの基材に混入した『防蟻性能を持った害虫侵入防止材』です。
写真の白いパテですが、 屋外・屋内を問わず使えます。
これを基礎貫通部の隙間に充填すれば、ここからのシロアリ侵入を防止できる訳です。
そうこうしているうちに、FPウレタン断熱パネルを積んだトラックが到着しました。
今日は1階壁用パネルと1階床用パネルの納品日なんです。
現場横にトラックを横付けし積み荷を解いていると、担ぎ屋さんが荷受けを開始しました。
ホウ酸屋の指示により、パネルを1階に積んでいきます。
この山が、もうひとつあるんです。
凄い量でしょ
壁パネルも床パネルも、パネル6面に高濃度ホウ酸水溶液を散布しなければなりません。
ちなみにシロアリは硬質ウレタンを食べません。
でも木枠や表面のクラフト紙は食べるんです。
積まれたパネルをひっくり返しながら散布、処理後のパネルは別の所に積んでいきます。
ビショビショに塗れたパネルです。
ひたすら散布し、パネルを積んでいきます。
おそらく、コレが一番辛い作業と思われます。
もう一人は、梁及び2階合板裏にホウ酸処理をしていました。
散布したホウ酸水溶液が、ドバドバ滴って来ます。
建物内には、ホウ酸水溶液の霧が立ち込めています。
絶対、呼吸時に吸っていると思います。
もしもホウ酸が身体によくない物質であれば、絶対体調不良になる筈です。
ご存じでしたか?
一般的な防蟻剤を使った防蟻処理って、以前は10年保証だったんです。
でも最近は5年保証に変わっています。
なぜだと思いますか?
実は防蟻剤の濃度を、ある時期から薄くしているんです。
薄くすれば、当然効き目が悪くなります。
だから保証期間を短くしたんです。
では、なぜ薄くしたのでしょうか?
聞くところによれば、作業員の健康問題が原因らしい・・・。
防蟻剤を吸った作業員が体調を崩してしまうそうです。
その点、ホウ酸は大丈夫!
健康被害が少ないのも特長のひとつなんです。
なにしろ、自然に存在する鉱物です。
毒性は極めて低いんです。
野菜の必須元素だから、常時体内に採り入れています。
揮発する事もないので、効果が続くのも魅力でしょ?
弊社では15年保証を実現しています。
1階ばビショビショですが、2階ではドンドンと大きな音が響いています。
FPウレタン断熱パネルを掛け矢を使って柱間に叩き入れているんです。
妻壁部分とロフト部分のパネルは、既に充填完了。
2階部分のパネルも、今日中には入れ終わる予定です。
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。