ホウ酸閾値はイエシロアリ>ヤマトシロアリ>アメリカカンザイシロアリ

今日は第1火曜日につきアセットフォーはお休みです。

弊社の現場には、こんなにステッカーが貼られています。

大抵は玄関近くの柱に貼られていますが、いずれは石膏ボードの下になってしまいます。

見られるのは、せいぜい2か月程度でしょうか・・・。

これ、木材に付着したホウ酸濃度を見える化しています。

ご存じでしょうか

シロアリって腸内にいる微生物の力で、木材のセルロースを分解し栄養とする事が出来るんです。

この微生物の活動を停めるのがホウ酸の役目です。

一般的な防蟻剤は、防蟻剤自体がシロアリに直接作用する毒薬です。

当然、人間にも効きます。

ただし身体の大きさが違うので、量が問題になるそうです。

でもホウ酸自体は、食べたシロアリを殺す事はありません。

腸内の微生物が死に、栄養化できなくなる事で、シロアリは餓死してしまう。

これがホウ酸による防蟻のしくみです。

だから人間には、あまり影響はありません。

例えば、野菜にはホウ酸が含まれています。

食べても具合が悪くならないでしょ

もちろん摂り過ぎは良くありません・・・。

逆に量が少なければ、防蟻効果が期待できないそうです。

ちなみに致死量はイエシロアリ>ヤマトシロアリ>アメリカカンザイシロアリの順になるそうです。

せっかくホウ酸を散布しても、致死量に満たなければシロアリには効きません。

だから致死量のホウ酸を木材に定着させる事が重要となります。

その方法が問題です。

①濃度の高いホウ酸水溶液をたっぷりと散布する。

②濃度が低いホウ酸水溶液であれば、何回かに分けて散布する。

 この場合、散布した水溶液が乾いた後に再散布しなければなりません。

 乾く前に再散布しても、流れちゃうだけで意味がないでしょ

ちなみに弊社では、①の方法を採用しています。

②だと、散布に最低2日要する事になります。

1日じゃ乾きませんから・・・。

でも、ちゃんと十分量のホウ酸が木材に定着しているかどうかなんてわからないでしょ

そこで役立つのが『ボレイトチェッカー』なんです。

小さなスプレーボトルに入った赤い試液です。

噴霧すると黄色くなります。

これをホウ酸処理した木材に掛けると、10分程度でオレンジ色に変わります。

黄色ければ濃度不足、赤ければOK

その目安が、先程のチェックシートの色なんです。

たっぷりとホウ酸を塗っても、雨に当たれば流れてしまいます。

防蟻処理後に雨に濡れれば、濃度を確認した方が良いんです。

赤く変色すれば問題なし

黄色いままなら、再処理が必要です。

合格ラインが明確だから、安心でしょ

ちなみにボレイトチェッカーは、誰でも買える訳ではありません。

購入には一定の資格が必要です。

もちろん私は購入可能

だから現場でシュッとしています。

そして、必要であれば高濃度ホウ酸水溶液を再散布するようにしています。

ホウ酸による防蟻処理って、安心・安全です。

しかも他の防蟻剤と違い揮発しません。

つまり効果が持続する訳です。

でも、十分な濃度に達していなければ効果は期待できません。

雨にも弱いんです・・・。

https://www.assetfor.co.jp 

posted by Hoppy Red  

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ただいま、現場監督見習いを募集しています。

https://www.assetfor.co.jp/recruit/

上記をご確認ください。

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