弊社がシャノンの樹脂窓を選ぶ理由を書いてみました。

10月04日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は曇り時々晴れ。

時折、雨粒も落ちてきたりして・・・。

なんとも、はっきりしない天気です。

雨降るよりは、マシですが・・・。

練馬区の『FPの家 C邸』では、ようやく樹脂サッシの取付が始まりました。

もちろんエクセルシャノンの防火樹脂サッシを採用しています。

ちなみに弊社では、使用する環境や建物の要求性能によってガラスを選ぶようにしています。

今回の場合は、アルゴンガス入りLow-Eトリプルガラスを選択しました。

耐熱強化ガラスを利用しているため、ガラスに鉄網が入らないのも魅力だと思います。

 

 

ご存じでしたか

国産高断熱サッシって、気密性能が『A-4等級』なんです。

ドアやサッシの気密性とは、枠と戸のすき間からどのくらいの空気が漏れるを表す性能です。

冷暖房時の熱損失を少なくする。

騒音の侵入を防ぐ。

砂やほこりの侵入を抑える等々・・・。

これらを実現するためにも、サッシ・ドアには高い気密性を求めたいところです。

 

そもそも気密性は、面積1㎡当たり1時間当たりにどのくらいの空気がもれるかを示しています。

JIS A 4706-2000(サッシ)ではサッシの気密性能について表3の等級を定めています。

JIS A 1516-1998 (建具の気密性試験方法)に従い試験を行い、該当する等級について、通気量が図1に規定する気密性等級線を上回らないことと定められています。

なおA-1→A-2→A-3→A-4 の順で気密性が高くなります。

A-4等級は最高等級なんですが、同じ等級同士でも気密性能には差が出ます。

上グラフを見れば、一目瞭然でしょ

同じ等級でも、シャノンの樹脂サッシの気密性はダントツなんです。

これが弊社がシャノンの樹脂窓を選ぶ理由のひとつです。

もちろん、他にもイロイロあります・・・。

でも、ここでは割愛したいと思います。

 

今度は、サッシのフィンと耐力面材の取合い部を接写してみました。

なにやら、黒いスポンジ様のモノが挟まっているでしょ

弊社では、上図のように窓周りにウルト社のVKPテープを貼るようにしています。

VKPテープは躯体と窓フィンの間に貼る含侵ポリウレタンフォーム製のテープです。

写真のように貼った後数十分で膨張し、窓フィンと躯体の隙間を塞ぎます。

また躯体の動きや木材の乾燥収縮に追従する事で、長期に渡る気密性を確保する事が可能です。

メーカーが依頼した公的試験場による実験では

①樹脂サッシのみ

②VKPテープを窓フィンに貼った樹脂サッシ

の2試験体の気密性能を測定しています。

①が一般的な仕様、②が弊社仕様という訳です。

その結果は以下の通りです。

JISの気密性能試験同様に10・30・50・100Paの圧力差で比較していますが、黒が①赤が②のデーターとなります。

凄い差でしょ

シャノンサッシ+VKPテープで、更なる気密性をGETしている訳です。

ここまでやれば、サッシおよびサッシ周りからの漏気のほとんどを抑える事が出来る筈

それでもまだ、心配なんですよね・・・。

そこで弊社では、さらにサッシ周りの気密性向上を図っています。

でも、この話はまたの機会に

気密性を高めるって、本当に重要なんです。

どんなに断熱性を高めても、気密性が担保されなければ意味がありません。

むしろ躯体に与える影響を考えると、逆にやらない方が無難かも・・・。

躯体への温かく湿った空気の侵入を防ぐ事もせず、内外温度差を大きくすれば壁内結露を増やすだけだと思うんです。

しかも、こんなデーターもあります。

弊社が所属する『FPの家グループ』で調べた『FPの家の初期C値と経年時C値』の比較です。

初期C値の平均は0.48㎠/㎡、1~14年経過後のC値の平均は0.78㎠/㎡でした。

1~14年経過すると、C値が0.3㎠/㎡も悪くなっている訳です。

家の隙間が経年で大きくなるなんて、ショックですよね・・・。

この結果を知り、当時の私は極力隙間を少なくしようと考えました。

少なくしていれば、多少増えても問題ないでしょ

 

ちなみに、この調査では原因も調べたようです。

C値増大の最大の理由は、サッシからの漏気との事。

おそらく、建付けの歪みやパッキン材の劣化だと思われます。

試しにパッキン材を交換しサッシ調整を行ってみると、C値が0.2㎠/㎡も小さくなったケースもあったようです。

サッシの建付調整なら、可能でしょ

メーカーにより、対応に差はあると思いますが・・・。

でもパッキンの交換って、サッシによっては出来ない事がわかりました。

メーカーに依頼したら、サッシ自体の交換を提案されたんです・・・。

パッキン交換なんて、想定していないようです。

これ、かなり問題だと思います。

だから弊社では、パッキン交換の可能なサッシしか採用しない事に決めました。

これで、窓絡みの隙間増大は防げそうでしょ

残りの隙間増大の原因は、特定できていないそうです。

おそらく、気密シートや気密テープの剥がれや破断じゃないかな

と想像しています。

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