早期発見のカギとなるのが、アメカン特有の『フン』と『ハネアリ』です。

日本には20種類あまりのシロアリが生息していると言われています。

でも弊社の商圏であれば、住宅を加害しているシロアリは次の3種になります。

 

 

 略してアメカン

アメカンは北米原産の外来種。

約50年前に東京都で発見され、港湾や輸入材が起点となり現在も被害が拡大中。

イエシロアリ・ヤマトシロアリとは、生態も被害傾向も大きく異なり、予防や駆除が特に困難なシロアリと言えるでしょう。

2009年時点で確認された地域は24都府県。

これが2021年には、33都道府県へと増えています。

以下、アメカンの特徴を挙げたいと思います。

従来のシロアリは水分を必要とする地下シロアリに分類されます。

蟻道を作り食害箇所と地面を往復しますが、アメカンは乾燥に強いそうです。

水分を失わないように直腸で排泄物の水分を、ほぼ完全に再吸収する事が出来ます。

湿った木材が好きな前者に対して、後者は乾燥した木材(乾材=カンザイ)を好みます。

また前者に比べ後者はハネアリの生存率が高い為、2階や小屋裏といった高い場所での被害が多く確認されています。

従来の予防方法では、対処できないのが問題だと思います。

地面や床下に防蟻剤を散布しても、空から来られたら意味ないでしょ

また輸入家具が侵入経路になる事もあります。

こんなの防げないですよね・・・。

従来のシロアリには不評の乾燥木材も、アメカンにとっては大好物

家だけでなく、木製家具や木製インテリアも食害の対象となります。

かと言って、合成殺虫剤をそこらじゅうに散布する訳にもいかないでしょ

だって、住人にも健康被害が出てしまいます。

人体に影響のない薬剤を、とにかく広範囲に散布するしかありません。

しかも揮発して有効成分が無くなるような薬剤はNGです。

つくづく厄介なシロアリですよね・・・。

せめてもの救いは、被害の進行が遅い事。

また巣ひとつに暮らす頭数も、従来のシロアリに比べるとかなり少ないんです。

だから早期発見に努め適切な処理を行う事が出来れば、被害を最小限に留める事が可能です。

早期発見のカギとなるのが、アメカン特有の『フン』と『ハネアリ』です。

直径1mm程度の俵状のフンは、かなり固いんです。

特徴的な外観でしょ

食害箇所の下に山積みになって発見される事が多いそうです。

これを見つけたら、アメカン確定です。

従来のシロアリは加害箇所が巣を兼ねています。

だから駆除も比較的簡単。

でもアメカンは、いくつもの巣が点在します。

蟻道もなく、木材内に道を作るので発見も難しい・・・。

それぞれの巣ごとに駆除を行わなければならない分、数年単位の駆除期間が必要です。

費用も当然、高額になります。

そうならないように、ハネアリの動向に注意しましょう。

アメカンのハネアリの特徴は、以下の通りです。

体は赤茶、羽根が黒色で少し丸みがあります。

群飛期間は3月~11月と、かなり長くなります。

外を飛んでいるのを見掛けたら、シロアリ業者に連絡してください。

なお弊社では、高濃度ホウ酸水溶液とホウ酸粉末を利用したアメカン対策も行っています。

新築時であれば、7年間のアメカン保証を付保する事も可能です。

ご興味のある方は、弊社までご連絡を

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