断熱材に現場発泡ウレタンを採用している方々は、どうするつもりなんだろう???

たまには硬い話を書いてみましょう。

2018年にリサイクルせず、埋め立て・焼却したプラスチックごみは前年を14万トン上回りました。

そして2000年以来の増加に転じています。

中国が輸入を規制した影響で、日本国内の廃プラが行き場をなくしているそうです。

(R02.01.28/日本経済新聞より)

2015年を100とした時の2021年の産廃費用は107を超えています。

1985年と比較すると、倍近くになるそうです。

この調子で、上がり続ける事にならなければいいんですが・・・。

弊社が採用しているFPパネルもプラスチック系断熱材です。

この話、のんびりと聞いている訳にはいかないんです。

ご存知の方もいるかと思います。

木材に付着した硬質ウレタンをきれいに取り除かないと

引き受けてくれない産廃業者が出始めたそうです。

廃木材・廃プラスチックともに、リサイクルは可能です。

でも両者が混ざっていると、埋め立てるしかないそうです。

せっかくリサイクルして第2の人生を謳歌できるのに、くっ付いていると捨てるしかない訳です。

でも木材に付着したウレタンって、取るの大変でしょ

断熱材に現場発泡ウレタンを採用している方々は、どうするつもりなんだろう???

弊社でも、窓回り等の隙間を埋めるのに、発泡ウレタンを利用しています。

これも再検討する必要がありそうです。

その点、FPパネルは安心です。

木枠部分を留めている釘を抜けば、躯体から外す事が出来ます。

外したFPパネルは、そのまま再利用も可能だし。

運搬と一時保管を効率良く行う事が出来れば、言う事ナシだと思います。

でもFPパネルを留めている釘を抜くのが、とにかく大変なんですよね。

FPパネルの留付け方を挙げてみました。

図のように躯体とパネルの木枠部分を釘で留めるのが標準施工となっています。

こんな感じです。

釘打ち機を使えば、簡単かつ確実に留め付ける事が出来ます。

でも抜くのが大変なんです。

バールの先端を釘頭周りに挿し込み、釘頭を引っ張ります。

とにかく力技です。

しかもパネルが傷むんですよね。

なかなか抜けないし・・・。

かと言って、木ネジで留める訳にもいきません。

時間が掛かって仕方ないんです。

そこで弊社では、関計㈱の『ダブロックネイル(DLN-65)』という釘を利用しています。

HPを見ると、こんな事が書かれていました。

世界初、釘打ち機で打ち込めるネジ「ダブロックネイル(DSネイル)」打ち込み式ネジ釘

釘打ち機で打ち込み「自ら回転」 ネジの強度を発揮。

ネジとして取り外しも可能。

従来の釘同様、木枠部分から躯体に留め付けます。

釘打ち機に入れてバンバン留め付けられるから、短時間で留め付け完了

ロールタイプの木ネジだから、充填も簡単です。

これなら、電動ドライバーで簡単に抜く事が出来ます。

でもヘッドの形状がなんです。

スクェアタイプだったら、ネジをなめる事がないのに・・・。

しかもプラシート対応なので、時々プラシートを噛んでしまい作業を停めることになります。

ワイヤータイプの方が、確実なんですよね。

でもメーカーは対応できないと言います。

ワイヤーの破片が飛んで危ないから

それとも製造上の問題

いづれにしても、残念です。

改良を望みます。

当然、釘よりも高価です。

でも将来の事を考えると、釘よりもネジの方が絶対お得です。

弊社のOBも、そろそろリフォームが必要な時期に来ています。

経年劣化によるメンテナンスが必要だからではありません。

家族や生活スタイルの変化に対応するために、増築や減築が必要になったからです。

実際にFPパネルを外そうとすると、その大変さに唖然とします。

釘を抜くのが本当に大変なんです。

また抜く際に、木枠が割れてしまう事もあります。

その補修も必要でしょ

ビスにしておけば良かった・・・。

本当に、そう思うんです。

だから、釘を木ネジに変えました。

釘打ち機でバンバン打てて、電動ドライバーで簡単に抜く事の出来る木ネジです。

一度使ったら、やめられません・・・。

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