お風呂の天井に設置された排気口に、養生テープが✖に貼られていました。

連休明けの木曜日。

さっそく仕事モードに突入です。

先日、築10年超の弊社OB宅に顔を出して来ました。

10年点検が目的です。

特に大きな問題はありませんでしたが、小さい問題はいくつかありました。

例えば、こんな問題です。

お風呂の天井に設置された排気口に、養生テープが✖に貼られていました。

ある日、突然排気口が落ちてきたそうです。

落ちた来たのは、日本住環境㈱のオリフィスという排気グリルです。

裏返してみると、こんな感じです。

細くなっている部分に排気ダクトが接続されています。

銀色の爪が2本見えるでしょ

コレ抜け止め金具と言うんです。

これが拡がる事で、天井に開けられた穴からグリルが落ちるのを防いてくれています。

落ちたと聞いて、真っ先にコレが外れたかもしれない

そう思いました。

さっそく脚立を用意して、グリルに貼られたテープを剥がしてみました。

するとグリルが取れました。

オリフィス全体が外れた訳ではありません。

筒状の部分と平たい部分が分離したんです。

接着部分が剥がれたのかも知れません。

「グリルの破損が原因です。」

「部材を取り寄せて、交換します。」

そう、お伝えしました。

こんな現象は初めてでした。

念のため、日本住環境㈱の担当者に確認してみようと思います。

「たいした問題ではないんでしょ

と聞かれました。

「落下防止用に貼られたテープのお陰で排気量が少なくなっています。」

「換気ボリュームを増やした方が良いかもしれません。」

そう言って、ボリュームを増やす方に回してみました。

すると排気口から異音が聴こえます。

風切り音です。

テープを貼っているからかもしれません。

でも念の為、換気システム本体の様子を確認してみました。

点検口を開けてビックリしました。

排気ダクトの径が50mmなんです。

ルフロのダクト径は100mmが普通です。

これを異形ソケットを使って50mmに変えていたんです。

思い出しました。

このお宅からルフロ400を使い始めたんです。

当時はN社の第3種ダクト式換気システムを採用していました。

このシステムのダクトは50mm。

これを急遽ルフロに変更したので、ダクトはそのまま50mmになっていました。

天井高さとフトコロの関係で、100mmダクトを使う事が出来なかったんです。

そこで異形ソケットを使い、50mmダクトに繋いだ訳です。

ダクトの径って、空気の流れに大きく影響します。

細くなれば細くなるほど圧損が増え、空気は流れにくくなります。

また曲がりや分岐・合流、急縮小・急拡大部も同様に圧損が増えてしまいます。

このお宅の排気ダクトは、細い上に太いダクトを細くするソケットを利用していました。

そこに大量の風を通したので、風切り音が鳴った訳です。

もちろん、通常の風量であれば鳴る事はありません。

これ以降ルフロの排気ダクトは100mmになりましたが、このお宅が最初だったんですね・・・。

イレギュラーな配管が原因でした・・・。

せっかくなので、グリル交換と一緒にダクトも交換しようと思います。

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