一般的な亜鉛鋼板に比べ、ジンカリウム鋼板の耐久性は3~6倍にもなるそうです。

練馬区で工事中の『FPの家 C邸』の話です。

玄関庇の下葺き材施工の様子を挙げてみました。

写真のように、玄関庇の野地合板上にもウルトのハイムシールドルーフを葺いています。

そしてこの上にディプロマットスターを葺きました。

ディプロマットはジンカリウム鋼板(アルミ55.0%・溶融亜鉛43.4%・シリコン1.6%)を利用した屋根材です。

ジンカリウム鋼板のもつ、高耐融性・耐熱性・熱反射性と加工性を併せ持っています。

一般的な亜鉛鋼板に比べ、ジンカリウム鋼板の耐久性は3~6倍にもなるそうです。

その秘密は『不動態被膜と犠牲防食』の相乗効果にあるとの事。

ディプロマットのHPより、解説部分を転載したいと思います。

不動態被膜とは、金属の表面および空気と接する部分に瞬時に酸化物の薄い被膜ができる現象です。

アルミニウム表面に発生するこれが鋼板の耐食性を高めてくれます。

表面の塗膜が傷付き、メッキ層やジンカリウム鋼板が剥きだしになっても、亜鉛やアルミニウムが酸化し溶け出すことで、傷付いたジンカリウム鋼板の表面を保護します。

これを犠牲防食と言います。

ジンカリウム鋼板は、この不動態被膜と犠牲防食の相乗効果により極めて高い耐久性を実現しています。

メッキって、あまり良いイメージないですよね

『メッキが剥がれる』なんて慣用句もあります。

表面に傷が出来れば錆びてしまう気がするでしょ

でも、この不動態被膜と犠牲防食の相乗効果がジンカリウム鋼板を長期に渡り守ってくれているんです。

しかもディプロマットは、その表面に御影石や玄武岩などの石粒を加えた釉薬をコーティングしています。

釉薬は日本でも古くからある着色方法です。

色粉とガラスを700~1200℃の高温酸化焼成する事で、色粉がガラスに封じ込められ、長期に渡り色調を維持できます。

また、この石粒には鋼板への熱伝導を低下させる効果も期待できるんだとか・・・。

見た目以上に優れた屋根材でしょ

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