ジンカリウム鋼板の上に自然石粒を吹き付けた、横葺き屋根材です。

12月02日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は晴れ。

気温も比較的暖かく感じました。

11月上旬並みの気候なんだそうです。

練馬区で工事中の『FPの家 C邸』に、ようやく屋根屋さんが来てくれました。

随分前に下葺き材を敷き込んだ後、庇部分の屋根材を葺きに来てくれましたが、大屋根部分の屋根材は残したままだったんです。

大屋根だから他の工事には絡まないものの、やはり気になって仕方ありません。

今回もディプロマットスターを採用しています。

ジンカリウム鋼板の上に自然石粒を吹き付けた、横葺き屋根材です。

ジンカリウム鋼板って、あまり聴き慣れないですよね

良く耳にするガルバニウム鋼板と似たような鋼板です。

成分はほぼ同じですが、製造メーカーが異なります。

製品名の違いくらいだと思ってください。

表面に吹き付けられた自然石粒のおかげで、雨音や伝導熱を緩和してくれます。

また日光の反射を和らげるので、近隣の方に迷惑を掛けることもありません。

しかも表面の細かい凹凸に、雪止めの効果があるんです。

恰好悪い雪止め金具を取り付けなくても良いなんて、うれしい限りです。

午前10時頃の写真です。

足場に荷揚げ機を据付け、屋根材を揚げていました。

下に1人、上に1人。

今日は2人で作業に臨むようです。

朝9時から作業を開始したようです。

まずは、けらば部分に胴縁を取り付けていました。

その後、30分ほどで荷揚げも完了。

とにかく軽い屋根なので、持ち運びも楽チンです。

建売住宅等でよく採用される平板スレートの39%程度の重量しかありません。

屋根材を軽くすると重心が下がるので、地震にも有利に働きます。

耐震等級3を必須とする弊社にとって、無くてはならない屋根材だと思います。

また建物重量が減る分、地盤の負担も軽くなるので不同沈下対策上も有利なんです。

揚げた屋根材は、写真のように下葺き材の上に並べて置きます。

そして梱包を解き、1枚づつ専用釘で固定していきます。

メチャクチャ施工性が良いそうです。

お昼過ぎに見に行った時には、葺き終えていました。

2人で、2時間弱しか経過していません。

単純な屋根形状とはいえ、早過ぎでしょ・・・。

但し、全ての工事が終わった訳ではありません。

写真は未施工のケラバ部分です。

この上に、カラバ役物を取り付けなければなりません。

また片流れ屋根の先端部分に取付ける片棟換気部材も未施工のまま・・・。

上記の換気部材を端から端まで取り付ける予定ですが、まだ防火破風板が仕上がったいないんです。

防火破風板の仕上がりは今週末の予定です。

仕上がり次第、取付けに来てくれるそうです。

片流れ換気部材の納まり図を見ていると、雨漏りしないのかなと不安になります。

そもそも片流れ屋根の軒先部分自体、雨漏りが心配な部位だと思うんです。

JIOの統計によれば、『軒ゼロ片流れ棟まわり』からの漏水は全体の2.8%となっていました。

ディプロマットスターは寿命が長いんです。

30年保証を売りにしています。

でも施工不良があれば、無償で修理してくれる筈ありません。

いくら良い屋根を採用しても、雨漏りをすればダメなんです。

だから弊社では、JIOの推奨する防水納まりを採用しています。

先張りシート施工を行っておけば、万が一雨水が侵入しても外壁防水層の外側に導水する事が出来ます。

雨漏りだけは、ゼロにしたいですからね・・・。

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