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12月05日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は晴れ。
気温も比較的暖かく感じました。
12月とは思えない暖かさです。
さすがに20℃を超えることはありませんが・・・。
練馬区で工事中の『FPの家 C邸』の通気野縁施工が、終わりました。
黒い透湿防水シートの上に留め付けられた木材が通気野縁です。
一般的には通気胴縁と呼ばれています。
以下、城東テクノ㈱のGAISOページから一部を抜粋して転載しています。
木造の戸建て住宅では、外装仕上げ材と構造躯体の間に「通気層」を設ける「外壁通気構法」を採用していることが多いです。
宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準では、「外壁の防水措置」を行う方法の一つとして通気構法の基準が定められており、また木造住宅工事仕様書(フラット35)では、さらに細かい施工のルールが記載されています。
外壁通気構法により通気層を設ける主たる目的は、住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準にあるように、外壁等(1次防水)から浸入した雨水の壁体内への浸入を防ぎ、通気層を通して外部へ排出する「防水」と、それとは別に、室内や壁体内の湿気を通気層を通して外部へ排出する「排湿」です。
共に対策を怠ると、雨水や湿気の影響を受け、構造材や下地材が腐って劣化したり、外壁仕上げ材や内装仕上げ材に不具合が生じたり、建物の耐久性や価値を下げてしまう恐れがあります。
外壁通気構法で通気層を確保するための方法のひとつが、胴縁を使用する方法です。
元ページは以下となります。
ご興味のある方は、ご覧ください。
https://gaiso.joto.com/topics/housing/1588/
上図には、繊維系断熱材を採用する場合に必要な4つの層が挙げられています。
外から内に向かって
①通気層 初期含水・雨水を排出する。
②防風層 冷気が断熱材に入ることを防ぐ。
③断熱層 熱損失を抑える。
④防湿層 冬季における水蒸気の侵入を防ぐ。
ここには記載ありませんが、実際には②と兼ねる形で防水層も設けられています。
最近は透湿防水シートを採用するのが一般的ですよね。
躯体を透過した水蒸気を透過できなければ、シートの躯体側で結露が起こり断熱材が濡れてしまいます。
また雨水の侵入を防げなければ、同じく断熱材が濡れてしまいます。
繊維系断熱材は濡れてしまうと、本来の断熱性能を発揮してくれません。
また繊維系断熱材は、繊維に拘束された動かない空気で断熱性を発揮します。
ここに風が当たると、やはり本来の断熱性を発揮できないんです。
だから①と②を兼ねる透湿防水シートが必要となる訳です。
せっかく断熱層を設けても、濡れたり風が入っては意味がありません。
繊維系断熱材のキモは、とにかく濡らさない事!
だから防湿層も重要となります。
その為にも、とにかく室内の湿気を入れないようにします。
でも限度はあります。
水蒸気侵入ゼロは無理でしょ?
入った湿気は、速やかにご退場戴く!
ここに通気層の必要性があります。
通気層を上昇気流が通る事で、透湿防風層の内外に気圧差が生まれるでしょ?
この気圧差が躯体内の水蒸気を排出し、防風・防水層を乾かしてくれます。
通気胴縁だって、濡れたままだと腐っちゃうでしょ?
だから乾燥を促進する為に、上昇気流を多くする必要があります。
当然、横胴縁より縦胴縁の方が効果大。
同じ縦胴縁であれば、通気層厚を大きくした方が効果がより大きくなります。
だから弊社では、厚さ30mmの胴縁を採用しています。
ちなみに通常通気胴縁の厚さって、15~24mm。
18mm位が普通です。
これを30mmにすれば、通気層が大きい分、風が通りやすくなります。
風速が早くなれば、内外気圧差は大きくなり、通気層内の乾燥時間も早くなります。
話は変わりますが、先程、防湿層のところで『冬季における水蒸気の侵入を防ぐ』と書きました。
水蒸気は密度の高い方から低い方に移動する性質の為、冬季は内から外に移動します。
だから断熱材の内側に防湿層を設ける必要があります。
でも夏季は、外から内に水蒸気は移動します。
断熱材の内側に防湿層があると、移動した水蒸気は防湿層で堰き止められてしまいます。
その結果、結露を引き起こし断熱材を濡らす事になります。
これを夏型結露と言いますが、最近このような現象が見聞きされるようになりました。
これを解決するために、可変透湿防水シートを採用する建物も増えているようですよ・・・。
なお弊社の建物の場合、硬質ウレタンフォームを断熱材として採用しています。
硬質ウレタンフォームは繊維系断熱材と比べて、水蒸気を透過しにくいのが特徴です。
その為、内側に防湿層を設ける必要がありません。
また夏の水蒸気も通しにくいので、夏型結露の心配もないんです。
だから弊社の建てる『FPの家』には『無結露50年保証』がついています。
建ててから50年の間に壁体内結露が発生すれば、無償にて修理対応させて戴きます。
ずっと安心、ずっと快適。
長期に渡って性能を維持する事が出来るのが、FPの家の特長です。
たまには建物内の様子も挙げてみましょう。
只今階段施工の真っ最中!
プレカット加工されたパインの側板です。
これを石膏ボード壁に取付ていきます。
間もなく、安全に2階に上がれるようになりそうです・・・。
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。