高濃度ホウ酸水溶液を使った全構造材処理を行っています。

12月20日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は晴れ。

風もなく暖かい一日になりました。

空が青くて気持ち良いですよね・・・。

朝早く、埼玉県で工事中の『FPの家 O邸』に4人の作業員がやって来ました。

道路には、ポリタンクが並んでいます。

この中には暖められた液体が入っていました。

コレ、ティンボワPCOを溶かした水溶液なんです。

弊社では、高濃度ホウ酸水溶液と呼んでいます。

今日は、コレを使った木材劣化対策処理が行われました。

いわゆる防蟻・防腐処理です。

でも、その内容がより多岐にわたり効果的になっているので単に防蟻・防腐処理とは言いたくありません。

だから木材劣化対策処理と呼ぶ訳です。

いつもは2人で作業を行います。

でも今回は4人もいました。

聞いてみると2人は研修生との事。

現場で行う実地訓練のようですね・・・。

弊社では、通常『1階全部処理』を行います。

一方、一般的な防蟻処理は基礎天端から1.0m以下の木部と玄関および水廻りの梁上端までの木部に対して行います。

上図で言えば弊社が水色部分、一般的な施工は斜線部分に施工しています。

でも今回は『全構造材処理』、上図のピンクの部分まで高濃度ホウ酸水溶液を噴霧します。

えっシロアリって、2階まで来ないでしょ

という方も多いと思います。

でも実際は、そんな事ないんです。

上図は日本建築学会による解体現場におけるシロアリ被害の調査結果です。

横軸が建物の築年数、縦軸が地上からの距離を示し、赤丸およびオレンジ丸がシロアリ被害の発生箇所となります。

図中、赤線でGLから1.0mラインが示されていますが、赤線の上にもシロアリ被害はあるでしょ

しかも意外と多いんです。

6.0m近くにもシロアリ被害があるなんて、ビックリですよね・・・。

こんなデーターを見てしまうと、一般的な防蟻処理なんて怖くて安心できません。

だから弊社では、1階全部処理を行うようにしているんです。

でも2階にも被害は出ているよね

1階全部処理で大丈夫なの

という方も、時にはいらっしゃいます。

そんな場合は、全構造材処理を行う訳です。

現場では、2階から作業を開始していました。

写真は、小屋梁の外側に高濃度ホウ酸水溶液をたっぷりと噴霧している様子を撮ったもの。

梁の上下面+内外面にたっぷりと噴霧したら、柱の4面全てに噴霧していきます。

近くにいるとホウ酸水の霧に当たってしまい、乾くと真っ白になっちゃうんですよね・・・。

建物内ではFPパネルにホウ酸水を噴霧しています。1枚1枚、裏表・上下・左右と6面全てに噴霧します。

もちろんFPパネルをひっくり返しながらの作業となります。

また噴霧したFPパネルは、別の場所に移動して積んでおきます。

この作業を、ひたすら繰り返す訳です。

塗り終えたFPパネルです、ビショビショでしょ

今日のところは、全構造材と2階用のFPパネルに噴霧しました。

外周部の構造部に噴霧を終えたら、すぐにブルーシートで雨養生を行いました。

ホウ酸による木材劣化対策処理って、一般的な合成殺虫剤による防蟻・防腐処理に比べて優れた点が多々あります。

でも弱点もあるんです。

処理木材が雨で濡れると、せっかく塗ったホウ酸が流れてしまう。

これを『溶脱』と言いますが、これだけは何とか防がなければなりません。

ちなみにホウ酸水には撥水処理剤が添加されています。

だから雨滴が当たったからといって、必ず溶脱する訳ではありません。

それでも、より安全性・確実性を求めてブルーシート養生を行います。

でも雨が降れば、濡れる事もあります。

そんな時は、再度ホウ酸水を噴霧するようにしています。

1階部分のFPパネルは、床・壁ともに月曜日に搬入される予定です。

搬入され次第、ホウ酸水を噴霧します。

足掛け2日間にわたるホウ酸処理、結構大事でしょ

でも、ここまでやっておけば15年間の安心保証を得る事が出来ます。

もちろん、念のため5年ごとの検査も行いますが・・・。

 

 

 

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