業務の全体最適化を図るにはボトルネックの解消が必要不可欠だと言えるでしょう。

02月07日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は晴れ。

昨日より少しだけ気温が下がった気がします。

でも私は、上着を脱いだ作業服で現場を回っていました

だんだんと春が近づいているのでしょうか

板橋区で始まった『FPの家 Y邸』の現場写真をご覧ください。

 

築16年超の3階建て専用住宅の外装メンテナンスを行っています。

足場&メッシュシートを架け、高圧洗浄で屋根&外壁をきれいにした状況を撮っています。

当時、屋根にはコロニアル・グラッサを採用する事が多かったんです。

ノンアスベストタイプの薄型スレート葺きです。

アスベストを使っていないスレート屋根って、著しく耐久性が低いんです。

以前採用していた別の屋根材の場合、高圧洗浄を掛けると端っこが割れてしまう事がありました。

また濡れた屋根材が乾くとそっくり返ってしまい、上に載るとバキバキと割れる事もありました。

当然、塗装によるメンテナンスを諦めて葺き替えを行う事になります。

今回の屋根は、その後継品です。

少しは、こうした事に対する対策が採られているのかな

それとも、何の対策も採られていないの???

ちょっとドキドキしつつ、屋根に水を掛けてみました。

もちろん、水圧は落としてあります。

結果は残念なものとなりました。

弱い水圧ではありましたが、所々で端っこが欠けてしまいました。

欠け落ちた破片を手に取ってみると、水を吸い込みグズグズになっています。

これはダメだな・・・。

結果を報告し、塗装によるメンテナンスを諦めました。

念の為、葺き替えによるメンテナンスの見積もりも提出していたんです。

「覚悟はしていました。」

「いずれ行う工事であれば、今やっておいた方が良いんでしょ

Y様も好意的に受け入れてくれています。

屋根には手を付けず、外壁の工事に着手する事に・・・。

まずは目地材の撤去から始めました。

当時はネオウレタンのシール剤を充填していましたが、16年も経つと所々切れていました。

細かいヒビも多数発生しています。

それに比べてサイディングが綺麗な事・・・。

ベース部分に採用した石張り調サイディングは、白華も起きていないし、表面の剥がれ等も全く見られません。

流石にハイグレードのサイディングは違いますね・・・。

一方、アクセント部分に採用した木目調のサイディングは若干の色落ちや塗料の剥がれが見受けられました。

こちらのサイディングの方が、少しグレードが低いんです・・・。

今更で恐縮ですが、サイディングを選ぶ際には耐候性の高い製品を選ぶべきだと痛感しました。

こんなに劣化の具合が違うとは思わなかったんです。

また、せっかく耐候性の高い製品を選んでも、別のサイディングの耐候性が同程度でなければ意味がありません。

片っぽが劣化すれば、結局両方のメンテナンスが必要になっちゃうでしょ

いわゆる『ボトルネック』です。

ボトルネックとは、瓶の首が細くなっている部分を指す「bottleneck」に由来し、ワークフロー(業務の一連の流れ)のなかで、業務の停滞や生産性の低下を招いている工程・箇所のことを指します。

ワークフローのなかにボトルネックが存在することで、それ以外の工程で業務が円滑・スピーディーに進められていたとしても、全体の業務が完了するまでに多くの時間を要してしまいます。

つまり、業務の全体最適化を図るにはボトルネックの解消が必要不可欠だと言えるでしょう。

同様にサイディングの中に耐候性の低い製品が混在する事で、サイディング全体のメンテナンスが必要となります。

これが結果的に全体のメンテナンス性を低くする事になる訳です。

目地剤の選定も同様です。

せっかく耐候性の高いサイディングを選んでも、目地剤の耐候性が低ければ意味がありません。

目地剤を打ち換えるために足場を架けるなんて、ナンセンスでしょ

せっかくだから、外壁全体のメンテナンスも行いましょうとなってしまいます。

申し訳ありません。

残念な結果になってしまいました・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは既存の目地剤を撤去します。

そして新しい目地剤を再充填します。

この作業に何日か掛かると思います。

ネオウレタンのシール剤って乾くのに時間が必要なため敬遠されがちですが、耐候性は変性シリコンのシール剤よりも高いと思います。

撤去していると手応えが違うんですよね。

しかも塗装の食いつきが違います。

工期は余分に必要だけど、ネオウレタンにした方が良いと思うんですよね・・・。

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