個々の排気風量って、ちゃんと理由があって決められているからです。

板橋区に建てた『FPの家 M邸』にて、先日『換気風量測定』を行いました。

換気風量測定とは、専用の測定器を用いて24H換気システムの排気量を測定する事。

天井もしくは壁に設けられた排気口の風量を測定する事で、設計通りに建物内の換気が行われているかどうかを確認する事が出来ます。

もしも設計通りの風量になっていなければ、正しい風量に是正しなければなりません。

測定に当たって用意するモノは、以下の通りです。

①高所作業用の脚立

②風量測定器

③換気図面&換気計算書

④換気風量測定結果報告書

測定自体は、意外と簡単です。

ざっと、ご紹介したいと思います。

なお今回は、日本住環境㈱のルフロ400の場合の測定方法となります。

まず最初に行う事は、全ての自然給気口を全開する事。

写真のように下側を閉じた状態にします。

そして排気口の開度調整を行います。

オリフィス(排気グリル)にはΦ11mmの穴が合計25個あります。

開度とはこの穴の開き具合の事。

グリル中央のパネルを回す事で、1~5の計9段階で調整する事が出来ます。

ここで必要になるのが、換気図面&換気計算書です。

ここに各排気口の設計開度が示されているので、これを確認しながら合わせていきます。

続いて行うのが、換気風量の設定です。

開度同様に、換気計算書に示された値に黒いダイヤルを合わせます。

これで準備完了

測定にはマノメーターを用います。

黒い本体から伸びたチューブの先に細い管が付いているでしょ

ここをオリフィスの中央にある穴に挿せば、風量を測る事が出来ます。

それぞれの風量を測り、結果を報告書に記載する。

これが基本的な測定方法です。

設計通りに施工出来ていれば、計算書通りの結果になる筈です。

でも現場では色んな事が起こります。

なかなか設計通りの結果にはなりません。

そこで微調整が必要になる訳です。

合計風量の多寡は、コントローラーの値を調整します。

風量が少なければ数字を大きくし、多ければ小さくします。

個々の排気口の風量の多寡は、開度を調整します。

風量が少なければ開度を大きくし、多ければ小さくします。

ひとつ開度調整をすれば、個々の風量が変わってしまいます。

だから全ての風量を再測定しなければなりません。

これが面倒なんです。

でも仕方ありません。

地道に調整するしかないんです。

個々の排気風量って、ちゃんと理由があって決められているからです。

多くても少なくても、ダメなんです。

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