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弊社OB宅で先日回収された既存屋根材の写真です。
彩色薄型スレートに分類される屋根材です。
以前は彩色石綿スレートなんて言い方をしていました。
えっ、石綿!という方もいるかも知れませんね。
石綿(いしわた・せきめん)はアスベストとも呼ばれる自然界に存在する珪酸塩鉱物のひとつです。
繊維状を呈している物質が6種類存在しています。
数々の優れた性質を持っており、戦後の高度経済成長期には建材製品等幅広い用途に使用されてきました。
しかし1970年代頃から、人体の呼吸器系に入り込むことで次の健康被害を発症する可能性がある事がわかりました。
石綿肺
肺がん
中皮腫等
また、これらの健康被害はアスベストを吸ってから長い年月を経て発症します。
そのため、現在は人体への有害性が問題視され、使用禁止になっています。
石綿って、昔から当たり前に使われていました。
とにかく安価で使いやすい建材だったんです。
だからこそ、あちこちに存在します。
でも近くに存在するだけなら問題ありません。
これが解体等で微細な粉塵となり、人体に吸収されるのが問題なんです。
だから最近は、解体時の石綿の処理方法等を厳しく取り締まっている訳です。
でも、ご安心を!
先程の屋根材には、石綿は含まれていません。
だから剥がした屋根材の裏側には、全て写真のように印字されています。
小さくて読めないでしょ?
青い色で書かれた文字の最後尾に「石綿を使用していません」とはっきり書かれています。
これが書かれていない屋根材は、処分方法が全く違ってしまうんです。
ちなみにアスベストを含む建材が使用されている建築物を解体する際には、ある書類を提出する必要があります。
大気汚染防止法に基づく『特定粉じん排出等作業実施届出書』です。
この届出書は、着工する14日前までに解体工事を行う地域を所管する自治体に提出しなければなりません。
一方施工者は、作業現場に『建築物等の解体作業等における石綿のばく露防止対策等』の内容を掲示をします。
石綿のばく露防止対策とは、アスベストが体内に侵入するのを防ぐ対策のこと。
対策内容を掲示することで、適切な作業の実施や近隣の方の不安解消を促進する訳です。
建物を取り壊す際には、十分に散水を行いアスベストの飛散を防ぐのが一般的です。
周囲にアスベストやホコリが舞うのを防いだり、騒音を軽減する「養生ネット・養生シート」の敷設も徹底しなければなりません。
プラスチックなどで隔離された作業場内にアスベストを一箇所に集める集じん・排気装置の設置等を行う場合もあります。
想像していたよりも大事でしょ?
しかも廃石綿等・石綿含有産業廃棄物の収集運搬を業として行う者は、積卸しを行う区域を管轄する都道府県知事(廃棄物処理法の政令市
管轄する区域全てから許可を取得する必要があるため、複数の自治体を跨いでの許可取得が必要になる場合もあります。
また積込み・運搬の各過程で飛散・流出をさせないように慎重に取扱う必要がありますから、費用も嵩んでしまいます。
石綿含有建材の処分って、つくづく大変なんですよね・・・。
あ~、ノンアス屋根材を使っていて良かった!
と、思います。
でも、複雑な心境なんですよね。
アスベストを含んだ屋根材って、丈夫で長持ちします。
だから葺き替えせずに塗装で済ませる事が多いんです。
いずれは解体・撤去が必要になりますが・・・。
一方ノンアス屋根だと弱いので、短い期間で葺き替えが必要になります。
果たしてどっちが良いのか???
どっちもどっちですよね・・・。
という訳で弊社では、薄型スレートの採用をやめた訳です。
アスベストを含まない長寿命な屋根材を使えば、悩む必要もないでしょ?
初期投資こそ高いものの、こうしたメンテナンスコストを考えれば充分ペイできます。
最近は、こうした屋根を剥がさずに上から新しい屋根材を被せる「カバー工法」が主流になりつつあるようです。
でも弊社ではお勧めしていません。
気持ちはわかるんですが、問題も色々あるんですよね・・・。
posted by AssetRed
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