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4月19日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は晴れ。
暑いですね💦💦💦
またしても夏日になるようです。
熱中症の心配をしないとマズイかも・・・😢
板橋区で工事中の『FPの家 Y邸』の現場写真をご覧ください。
昨日に引き続き、耐力面材の施工を行っています。
EXボードを張る直前の躯体の写真を挙げてみました。
梁と柱、そしてFPウレタン断熱パネルが写っているでしょ?
でも今回話題にしたいのは、別のところなんです。
もう一度写真をよくご覧ください。
柱に半分EXボードが掛かっている部分です。
ウレタンの断面が見えますよね。
ここって、ウレタンを充填する前はこんな感じでした。
(参考までに別の部位の写真を挙げています。)
躯体に座彫りを行い、座付ボルトを挿し込んでいるんです。
弊社の建物は木造軸組工法ですが、ここ15年位、プレカットの仕口を金物工法にしています。
テックワン工法を採用している為、イラストのような金物を梁の側面に取付け、そこに梁の先端を引っ掛けてドリフトピンで固定します。
このイラストだとわからないんですが、金物と梁は、こんな風に固定しています。
梁に座付ボルトを挿し、金物を固定。
金物の大きさにより、ボルトの本数が変わります。
弊社の場合、狭小地が多い為付加断熱を行う事が多くありません。
大抵は躯体内にFPウレタン断熱パネルを充填し、その上に耐力面材を張る事になります。
つまり座付ボルトの先端のすぐ外側が外皮の外側になる訳です。
外気温が低ければ、熱橋であるボルトが冷たくなっちゃうでしょ!
そこで座彫りを行い、その外側に発泡ウレタンを充填しているんです。
でも、たいした厚さではありません。
そこで室内側のスリットにも発泡ウレタンを充填し、金物部分が室内空気に触れないようにしている訳です。
付加断熱をすれば、座付アンカーの外側に断熱材が張られます。
こんな心配なんて、無くなるんです。
でも・・・。
なかなか付加断熱にはなりません。
以前に採用していた羽子板ボルトによる仕口であれば問題ないんですが、こうした金物工法の場合は熱橋の処理が気掛かりだったんです。
でも大工不足の昨今、金物工法を従来工法に逆戻りさせる事は出来ません。
そこで、金物を変える事にしました。
実は以前から、検討していました。
良い工法を見つけたんですが、対応できるプレカット工場が見つかりません。
止むを得ず断念・・・。
そこで最近になり、カナイのSB工法への変更を検討し始めました。
従来のテックワン工法とは、金物の形状が若干違います。
納まりを見ても、違いはわかりにくいと思います。
実はこの工法、梁受け金物を座付ボルトではなく、ビスで梁に固定します。
その為、座付ボルトのような貫通部が無くなるんです。
見つけた当初はコレだ!と思いました。
でも調べてみると、採用上の障害がいくつかありました。
一番大きな問題は、使用できる木材が限定される事です。
構造耐力の低い木材や無垢材は使用できません。
そこで、全ての柱・土台を国産檜の集成材に変更する事に。
梁・桁も同様です。
米松のKD材が使えないのが痛かった・・・。
どうせ変えるなら、国産杉と米松のHB集成材に変更しよう!
大きな耐力が必要な梁は、引き続き米松修成材を使います。
お陰で構造材の国産化率は高まりました。
国産檜の土台と柱、国産杉の梁ってイメージも良いでしょ?
でも価格UPする事に・・・。
しかも金物をビス留めする為、金物取付費もUPしちゃうんです。
物足りないところもありました。
梁部分の熱橋は減りますが、柱部分の熱橋はほぼ変わりません・・・。
実は柱に挿すドリフトピンにも工夫を加えたんです。
ひとつひとつ問題をクリアしつつ、どうにか採用にこぎつけました。
でも扱っているプレカット工場が極端に少ないんです。
かなりマニアックな金物らしい・・・。
このままだと将来は、取扱い工場が無くなる可能性も高いようです。
でも貫通部が無くなった事で、金物絡みの熱橋だけでなく隙間も無くなります。
外材の採用を減らす事で、輸送時のCO2排出量の削減にもなるでしょ!
次の物件から採用出来そうです。
たまには、室内の様子も書きたいと思います。
1階床を貫通しているアンカーボルト周りの隙間と、柱とネダノン合板周りの隙間を撮ってみました。
このような隙間には、発泡ウレタンを充填するようにしています。
そして、この後に気密処理を行います。
ちなみにネダノン合板の下には、FPウレタン断熱パネルが充填されています。
ネダノン合板直下にパネルを隙間なく施工しているので、ご安心を・・・。
気密処理の様子も、後日この場所を借りてご紹介する予定です。
お楽しみに・・・。
posted by AssetRed
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